日本代表の“頭脳”MF守田英正、サウジ戦MOM選出に「ファンの目が肥えてきた?」 数字へのこだわりでプレーに変化

守田英正

 日本代表は13日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選・第4節のオーストラリア代表戦に向けて調整を行った。

 過去3戦全敗だった敵地でのサウジアラビア戦に先発出場した守田は、先制点のアシストを記録しただけでなく、優れた戦術眼と技術力、ボール奪取力で見事にゲームコントロール。まさに日本代表の“頭脳”として圧倒的なパフォーマンスを見せた。

 守田本人の感覚としても「今は調子がいい」と手応えを感じているようで、代表戦2試合連続の得点関与について「今まであまり数字で貢献できてなかったですけど、2試合連続で貢献できてます。そうでなくても、ボランチとしてやるべきことをこれまでもしっかりできている部分があると思います」と語り、「調子はいいです」と繰り返した。

 好調の要因については、「(『AFCアジアカップカタール2023』準々決勝敗退を経て)1対1の“個”の部分が弱いなと思いましたし、クラブに帰ってからも、デュエルの勝率だったり、目に見える数字に少しこだわり始めました。それが今ここに来て、良くなってきている部分かなと思います」と、数字への意識の変化を明かした。

 サウジアラビア戦の勝利で日本史上初となる最終予選開幕3連勝。ただ、守田には試合の映像を見返して気づいた、チームとしての反省もあったという。日本の3バックに対して、サウジアラビアが数的同数で前からプレスをかけてきた時間帯。日本は3バックの間にボランチが1人降りる形で相手のプレスを回避する策を取ったが、守田は「もっとハッキリ(最終ラインの間に)落ち切って4枚になった方が、前向きに相手をおびき寄せたなかで、有効的にスペースも時間も使えたなと思いました。半分降りているけど、降りきらないから相手もついてこれたし、相手の足も止まっていなかった。降りきるなら降りきってDFラインに入って、ラインを深く保てれば良かったかなと。無駄に高いとバックパスが続いて、GK鈴木彩艶が蹴るだけになってしまうので、下がるなら思い切って深みをつくって、前向きでやり直すとか…」と反省点を語り、「相手にもっとヘソを向けて相手を止めるとか、そういうのは必要だったかなと。リリース(球離れ)が早すぎたり、1枚引きつけてリリースするとか、そういうのがないとどこかで奪われてしまうかなと思いました」と、改善点を説明した。

 また、「課題を挙げれば守備もありました」と語った守田。ただ、「それでも結果的に(相手にゴールを)決められなかったのは大枠を見れば良いことだと思います。苦しい時間帯もあるでしょうけど、耐えて(失点)ゼロでいきたいですね」とオーストラリア戦に向けて意気込みを語った。

 なお、サウジアラビア戦では、ファン・サポーターが選出する『Player of the Match』(日本サッカー協会)、『FANZONEヒーローズ』(DAZN)に選出された守田。サポーターからの評価が高まっていることについて聞かれると、「ファンの目が肥えてきたんじゃないですかね?(笑)」と冗談交じりで回答し、記者陣の笑いを誘っていた。

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