来年1月サウジ開催のスーペルコパで延長戦が廃止に…90分間で決着がつかない場合はPK戦へ

レアル・マドリード

 RFEF(スペインサッカー連盟)は10日、2025年1月に開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャのフォーマット変更を発表。90分間で試合が引き分けで終了した場合、延長戦は行わずにPK戦へ突入する方式が採用されたことを明かした。

 2019-20シーズンより、前シーズンのラ・リーガおよびコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の優勝&準優勝チームが参加する“ファイナル4”形式にリニューアルされた同大会は、現行では1月にサウジアラビアにて集中開催されている。2025年1月8日から12日にかけて開催される今季のスーペルコパ・デ・エスパーニャには、昨季のラ・リーガで優勝したレアル・マドリードと、2位で終えたバルセロナ、さらにコパ・デル・レイ王者に輝いたアスレティック・ビルバオ、準優勝となったマジョルカの4チームが参戦する予定だ。準決勝ではレアル・マドリードとマジョルカ、アスレティック・ビルバオとバルセロナが対戦することも決まっている。

 今回、そんな同大会の試合形式が大きく変更されることとなった。これまでは90分間のなかで決着がつかなかった場合、延長戦が行われ、そこでもスコアに差がつかなった場合はPK戦で勝敗を決めていた。しかし、今季の大会より延長戦は行われず、90分間の試合が終了してすぐにPK戦に決着が委ねられることとなる。

 RFEFの発表によると、今回の決定は選手たちの競技時間を緩和することが大きな目的だという。現在の欧州主要リーグおよびカップ戦のカレンダー、そしてインターナショナルマッチウィークの関係で、トップクラブの選手たちは“超過密日程”のなかで戦いを強いられている。わずかではあるものの、選手たちの疲労蓄積を軽減することを狙いとして、今回の決定がなされた。「同大会に参加する各クラブからの要望を汲み取る形で、男女ともにスーペルコパ・デ・エスパーニャにおいて延長戦を撤廃することを承認した」と明かされている。

 なお、2019-20シーズンに“ファイナル4”形式が採用されて以降、スーペルコパ・デ・エスパーニャの試合は過去15試合行われてきたが、うち7試合が延長戦に突入していた。およそ5割の確率で90分以上の戦いが繰り広げられていた事実を踏まえると、選手の負担軽減の面では大きな決定と言えそうだ。

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