ケガ人続出のアーセナルに追い討ち…守護神ラヤも負傷、レスター戦欠場の可能性も

ダビド・ラヤ

 アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、同クラブに所属するスペイン代表GKダビド・ラヤの状態について語った。イギリスメディア『スカイ・スポーツ』が同監督のコメントを伝えている。

 昨季、ブレントフォードからレンタル移籍加入したラヤは、イングランド代表GKアーロン・ラムズデール(現:サウサンプトン)から正守護神の座を奪取。プレミアリーグでは最多16度のクリーンシート(無失点試合)を記録し、アーセナル所属選手としては3人目となるゴールデン・グローブ賞を受賞した。完全移籍へ切り替わった今季も、プレミアリーグ開幕から全5試合でゴールマウスを守っており、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節のアタランタ戦ではPKストップを披露するなど、期待を裏切らないパフォーマンスを見せている。

 だが、25日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)3回戦のボルトン戦では今季初のメンバー外に。チームはU-19イングランド代表MFイーサン・ヌワネリの2ゴールや元イングランド代表FWラヒーム・スターリングの加入後初ゴールなどで5-0と快勝したものの、不動のスペイン代表GKの状態に注目が集まっていた。

 今回、『スカイスポーツ』が報じたところによると、2-2で引き分けた22日のプレミアリーグ第5節マンチェスター・シティ戦にて、ラヤには軽度の負傷が発覚していたという。そのため、前記のボルトン戦を欠場していた模様だ。なお、今夏にボーンマスからレンタル移籍加入した元ブラジル代表GKネトは、アーセナルに加わる前の8月29日にボーンマスの一員としてカラバオ・カップに出場したため、大会規定により出場することができず。アカデミーのU-19イングランド代表GKトミー・セトフォードも起用できない状態だったため、同試合では弱冠16歳のU-17同代表GKジャック・ポッターがゴールマウスを守り、クリーンシートでの勝利に貢献していた。

 ボルトン戦終了後の記者会見にて、アルテタ監督はラヤの状態に言及。多くを語ったわけではないが、「まだわからないことが多くあるのも事実だが、彼は筋肉系トラブルを抱えている」と明かした。

 この負傷により、ラヤは28日に控えたプレミアリーグ第6節レスター戦も欠場する可能性があるようだ。同試合にラヤが間に合わなかった場合、満を持してネトがアーセナルでのデビューを飾ると予想されている。

 現在、アーセナルでは負傷者が続出している。キャプテンのノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアを筆頭に、スペイン代表MFミケル・メリーノ、日本代表DF冨安健洋、ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコらが戦列を離れている。それだけでなく、元イングランド代表DFベン・ホワイトとオランダ代表DFユリエン・ティンバーも負傷が懸念されている。彼らに加えてラヤまでも欠場となると相当な痛手。シーズン序盤にして、早くもチームの総力を試されている。

【ハイライト動画】ボルトン戦では17歳ヌワネリが躍動

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