4戦未勝利のローマ、デ・ロッシ監督の解任を発表…“レジェンド”との旅路は約8カ月で終焉

ダニエレ・デ・ロッシ監督

 ローマは18日、トップチームを率いるダニエレ・デ・ロッシ監督の解任を発表した。

 1983年7月24日生まれで現在41歳のデ・ロッシ氏は、現役時代にローマでクラブ歴代2位となる公式戦通算616試合に出場し、63ゴール61アシストをマーク。スーペルコッパ・イタリアーナ制覇や2度のコッパ・イタリア優勝に貢献したほか、イタリア代表では国際Aマッチ通算117試合に出場した。2020年1月にボカ・ジュニオルスで現役生活を終えると指導者に転身。イタリア代表やSPALを経て、今年1月に指揮官として“古巣”ローマに帰還した。

 昨シーズンのセリエAでは就任後の18試合を10勝4分4敗という成績で終え、ジョゼ・モウリーニョ前監督の下で9位に低迷していたチームを6位まで導き、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得。さらにELではベスト4進出を果たし、6月には契約延長が発表された。しかし、さらなる飛躍が期待された今シーズンは、セリエAで開幕からここまで3分1敗と白星を掴むことができず。現時点でセリエB降格圏一歩手前の16位に低迷している。

 就任から約8カ月での“レジェンド”解任劇について、ローマはクラブ公式サイト上で「この決定は、シーズンが開幕したばかりの時期に望ましい道を速やかに再開できるよう、チームの利益を考慮して下されたものである。これからも常にジャロロッシの一員であるダニエレの、ここ数カ月間に渡る情熱と献身的な取り組みに感謝している」と説明。なお、今後の指導体制については現時点で未定となっている。

 指揮官解任に踏み切ったローマは現地時間22日のセリエA第5節でウディネーゼをホームに迎える。

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