レアルが激闘を制してCL白星発進! チェイス・アンリがCLデビューも…シュトゥットガルトは惜敗

決勝点を決めたリュディガー

 チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第1節が17日に行われ、レアル・マドリード(スペイン)とシュトゥットガルト(ドイツ)が『サンティアゴ・ベルナベウ』で対戦した。

 レアル・マドリードはラ・リーガの開幕3試合で1勝2分と不安が募るスタートになったが、第4節べティス戦、第5節レアル・ソシエダで2連勝してCLに臨む。一方、シュトゥットガルトもブンデスリーガ開幕2試合で1分1敗というスタートになったが、第3節ボルシアMG戦はアウェイで3-1と快勝し、勢いをつけてCLへ臨むことになった。

 前半立ち上がりはシュトゥットガルトが決定機を作った。8分にはMFエンゾ・ミロー、16分にはMFアンジェロ・スティラーがゴール前に侵入してシュートを放つ。だが、レアル・マドリードの守護神GKティボー・クルトワが存在感を発揮して得点を許さない。

 一方、レアル・マドリードも徐々にゴールに迫る回数を増やしていった。25分にはFWキリアン・エンバペが左サイドからドリブルで突破してシュートを放つが、シュトゥットガルトGKアレクサンダー・ニューベルの好セーブに阻まれた。

 両チームともにアグレッシブに攻め、互いに決定機を作る展開になる。28分にはシュトゥットガルトがカウンターを仕掛け、FWデニズ・ウンダフのシュートがDFダニエル・カルバハルに当たり、クロスバーに直撃。対するレアル・マドリードも33分にコーナーキックの混戦からDFアントニオ・リュディガーが倒されてPKを獲得。しかし、オンフィールドレビューの結果、ノーファウルの判定に覆り、PKは取り消された。

 互いにゴールに迫るスピーディーな展開となったが、前半は得点が生まれず。スコアレスでハーフタイムに突入した。

 後半立ち上がりに試合が動いた。MFオーレリアン・チュアメニのロングフィードからFWロドリゴがスピードを活かして最終ラインの背後へ抜け出すと、GKを引きつけてラストパス。後方から走ったエンバペが無人のゴールへと押し込み、ゴールネットを揺らした。エンバペのCL通算49得点目でレアル・マドリードが先制に成功する。

 その後も両チームともにゴールに迫る白熱した展開になった。レアル・マドリードが追加点を狙うなか、シュトゥットガルトは63分にDFチェイス・アンリを投入。DFチェイス・アンリはCLデビューとなった。

 すると、直後の68分に試合が動く。コーナーキックがファーサイドに流れ、MFジェイミー・レヴェリングが折り返すと、FWウンダフがヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、シュトゥットガルトが同点に追いついた。

 同点に追いつかれたレアル・マドリードだが83分、セットプレーから勝ち越しに成功する。コーナーキックをMFルカ・モドリッチが蹴ると、高い打点でリュディガーが合わせ、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

後半アディショナルタイムにはレアル・マドリードがカウンターを発動。途中出場のエンドリッキがドリブルで一人で持ち運び、ペナルティエリア手前から低く鋭いシュートをゴールネットに突き刺した。「18歳58日」でのゴールは、レジェンドOBラウール・ゴンサレス氏の記録を更新し、CLにおけるクラブ史上最年少得点となった。

 試合はこのまま3-1で終了。ホームで苦戦を強いられたレアル・マドリードだったが、リーグフェーズ初戦で価値ある勝ち点3を手にした。

 CLリーグフェーズ第2節は現地時間10月1日から2日にかけて行われ、レアル・マドリードは2日にアウェイでリール(フランス)、シュトゥットガルトは1日にホームでスパルタ・プラハ(チェコ)と対戦する。

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