“ビッグサマー”を過ごすアトレティコ、チェルシーからギャラガー加入を正式発表! 5年契約締結

コナー・ギャラガー

 アトレティコ・マドリードは21日、チェルシーからイングランド代表MFコナー・ギャラガーが完全移籍にて加入することを発表した。

 クラブの発表によると、契約期間は2029年夏までの5年間。移籍金は非公開とされているものの、スペインメディア『アス』など複数のメディアの情報によると、4200万ユーロ(約68億円)ほどと見られている。

 なお、ギャラガーのアトレティコ・マドリード移籍は8月初旬には合意に達していたものの、この取引とは別で進んでいたチェルシーとアトレティコ・マドリードによるU-23スペイン代表FWサムエル・オモロディオンの移籍が土壇場で破談となったことで、オモロディオンの売却費をギャラガーの獲得資金に利用しようとしていたアトレティコ・マドリードは、財政規則の問題から加入の正式決定を保留としていた。だが、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックスのチェルシー移籍が決定的となったことを受けて、ギャラガーのアトレティコ・マドリード加入にも“青信号”が点灯。2024-25シーズンのラ・リーガ開幕後まで後ろ倒しとなったが、無事に正式発表が行われた。

 ギャラガーは2000年2月6日生まれの現在24歳。生家はチェルシーの練習場から車で10分圏内のところで、“ブルーズ”の大ファンとなったギャラガーは、6歳でそのクラブの下部組織に入団する。順調に各カテゴリーを踏破すると、2019年夏にチャールトン・アスレティックへとレンタル移籍したことを境に、国内複数クラブで武者修行を経験。とりわけ、2021-22シーズンに在籍したクリスタル・パレスでは公式戦39試合に出場し8得点5アシストを記録。クラブの年間最優秀選手に選出されるほどの大ブレイクだった。

 翌2022-23シーズンからは憧れ続けた『スタンフォード・ブリッジ』にプレーの場を戻すと、昨シーズンは公式戦50試合の出場で7ゴール9アシストを記録。ボックス・トゥ・ボックスのスタイルでピッチを制圧しただけでなく、主将のイングランド代表DFリース・ジェームズが不在時にはゲームキャプテンを務めるなど、チェルシーで不動の地位を確立。チェルシーのトップチームでは公式戦通算95試合の出場で10ゴール10アシストを記録した。

 また、2021年11月にデビューを飾ったイングランド代表としても、これまで国際Aマッチ通算18試合に出場。先のEURO2024やFIFAワールドカップカタール2022などの国際舞台を経験している。

 今夏の移籍市場において、アトレティコ・マドリードは積極的な動きを見せている。既に、スペイン代表として欧州王者となったDFロビン・ル・ノルマンレアル・ソシエダから、昨シーズンのラ・リーガ得点ランキング2位のノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートビジャレアルから、イングランドの地で幾多のタイトルを手にしたアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスをマンチェスター・シティから獲得。ギャラガーは彼らに続く“ビッグディール”成立となり、今夏4人目の新戦力として“ロヒブランコス”に迎え入れられる。4選手の獲得に投じた移籍金総額は2億ユーロ(約325億円)越え。まさに、“ビッグサマー”だ。

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