ナポリ、ルカク獲得へ総額約48億円のオファー提示か…チェルシーの要求額とは開き?

ロメル・ルカク

 ナポリがチェルシー所属のベルギー代表FWロメル・ルカクの獲得に向けた動きを強めているようだ。12日、イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』が伝えている。

 2022-23シーズンのセリエAで得点王に輝いたナイジェリ代表FWヴィクター・オシムヘンに退団の可能性が浮上していることから、今夏の移籍市場でのセンターフォワード(CF)の補強を画策しているナポリ。アントニオ・コンテ監督がインテル時代に共闘し、ともにセリエA制覇を成し遂げたルカクに具体的な関心を寄せていることが明らかになっている。

 去就に大きな注目が集まるオシムヘンについては、要求額に見合うオファーを提示するクラブが現れておらず、依然として去就は不透明となっている。しかし、ナポリは同選手の売却完了前にも関わらず、現在ルカクの獲得に向けた動きを強めているようだ。報道によると、同クラブは2500万ユーロ(約40億円)の固定費に500万ユーロ(約8億円)のボーナスを加えた総額3000万ユーロ(約48億円)のオファーを口頭で提示した模様。現在はチェルシーの返答を待っている段階だという。

 エンツォ・マレスカ新監督を迎えたチェルシーは、ルカクを新シーズンの戦力としては見なしておらず、今夏の移籍市場での売却を希望している。しかし、評価額を4300万ユーロ(約69億円)程度と見積もっていることから、今回のナポリのオファーに応じる可能性は低いようだ。なお、ナポリは今回のオファーが拒否された場合、同じ金額をベンフィカ所属のブラジル代表FWダヴィド・ネレスの獲得に注ぎ込む可能性があるという。

 現在31歳のルカクは母国の名門アンデルレヒトの下部組織出身で、2009年にトップチームへ昇格。2009-10シーズンに弱冠16歳にしてベルギーリーグの得点王に輝くと、2011年夏にはチェルシーへ完全移籍を果たした。その後はエヴァートンマンチェスター・ユナイテッドインテルなどでプレーし、昨年夏にはチェルシーからのレンタルでローマへ加入。公式戦通算47試合の出場で21ゴール4アシストをマークした。

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