「個人としては10%も出せていない」 長谷川唯が五輪で感じた収穫と課題

長谷川唯

 パリオリンピック2024ではベスト8に終わったなでしこジャパンの選手・スタッフが5日に帰国。取材に応じた。

 3日に行われたアメリカ女子代表戦で延長戦の末に0-1で敗れたなでしこジャパン。長谷川唯は「もちろん悔しさはありますけど、次に向けてプラスの材料はありましたし、今後も個人のレベルアップにフォーカスしてやりたい」と総括。ブラジル戦での終盤での逆転劇や、「一発でやられてしまうような失点もなく、戦い方もありましたけど、チームとしてやりたいこと、共通認識を持った中で1試合通してできたのはすごく良かった」というアメリカ戦を中心に振り返る。

 また、負傷者や体調不良者も出る中、バックアップメンバーも含めた22名の総力戦で戦ったことも、「バックアップという形で入ったメンバーが活躍してくれて、チーム全体の力の底上げになったと思いますし、そういう選手たちがいなかったらここまで来られていないと感じられた大会なので、もちろん残念な結果でしたけど、プラスの部分はたくさん見えたと思います」と総括した。

 一方で、FIFAワールドカップ2023オーストラリア&ニュージーランド後に、チームとしてボールを保持する時間を長くすることを掲げてきた中で、今大会は守りを軸にする時間も長かった。「もっとボールを持てる時間を長くしないと、ピンチの数も増えてしまう。アメリカとの戦いは、あの戦い方をしようと入った中であの戦い方をした。でも、本当だったら自分たちがもっとボールを持てるチームになって戦いたいというのが正直あるので。ビルドアップやポジショニングはもっと細かく築き上げていかないと。ピンチの数を減らす部分でも自分たちがボールを持てる時間を作らなければいけないと思います」と、課題も口にした。

 長谷川自身は、「本当にチーム関係なく、個人としてで言ったら、今大会は10%も出せていないぐらいという感覚。攻撃の部分は何もなかった印象ではあります」と、出来には満足していないと話しつつ、「守備の部分で、できることがたくさんあることも感じられた大会ですし、自分の中ではすごくいい感覚の守り方もたくさんあったので」と、以前から「好きではある」と話す守備の手応えを得られたようでもある。

 ここからはマンチェスター・シティに戻り、新シーズンがスタートする。「大会は一回終わったというのがあって、今はチームにフォーカスしようという感覚です」と見据え、「チャンピオンズリーグというところと、シティのサッカーで結果を出したい。そこが今、一番近い目標なので」と、昨シーズンはあと一歩で逃したリーグタイトル、ヨーロッパの舞台での結果に集中していく。

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