「サッカー選手は黄金の牢獄の中で生きている」アルゼンチン代表MFデ・パウルが欧州でプレーする苦悩を語る

デ・パウル

 アルゼンチンの配信番組『ルスTV』は1日、アトレティコ・マドリード所属の同国代表MFロドリゴ・デ・パウルのインタビューを配信した。

 現在30歳のデ・パウルは2021年夏にアトレティコ・マドリードへ完全移籍。ディエゴ・シメオネ監督が率いるチームの主力としてこれまで134試合に出場し11ゴール16アシストを記録している。また、2018年10月にアルゼンチン代表デビューを果たすとFIFAワールドカップカタール2022やコパ・アメリカ2024の優勝に貢献するなどチームで重要な存在になっている。

 そんなデ・パウルは、これまでのプロキャリアを振り返り、「サッカー選手は黄金の牢獄のなかで生きている。たくさんのものを持っているけれど、それらを楽しむ機会を奪われているんだ。望む場所にいることはできない」と、得たものが多い一方で、実際には失うものも多いと説明。

 そして、「結局のところ、人生で最も価値のあるものは時間だね。自分はこの10年間、母、兄弟、友人たちと誕生日を祝っていない。ステージを丸ごと逃した感じさ。(家族以外の)大切な人たちのもとに行き、楽しむこともある。けど、彼らにはまた別の家族や子供たちがいる」と、自身が生活するマドリードから離れた場所に住む人たちの大切なイベントに参加できない状況を語った。

 さらにデ・パウルは「自分の家族が問題を抱えたとしても、会いにいくことはできない。時間があったとしても、マドリードを出ることはできないんだ」と、家族に会いにいきたくても、駆け付けられないジレンマを明かした。
 

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