ハメスが“マドリード”に戻ってくる!? ラージョ、コパ・アメリカMVPの33歳獲得へ始動

 ラージョ・バジェカーノは、MFハメス・ロドリゲスの獲得を目指しているようだ。7月31日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 首都マドリード・バジェカス地区に本拠を構えるラージョ・バジェカーノにとって、2024-25シーズンはクラブ創設100周年の節目の年となる。クラブ史において、ラ・リーガよりもセグンダに在籍していた期間が長く、コパ・デル・レイ(国王杯)もベスト4が最高成績と、主要大会のタイトルとは無縁。UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)では、かつて8強入りの躍進を遂げたものの、決して強豪とは言い難い下町の“ローカルクラブ”だ。だからこそか、ファンの熱量は凄まじいもの。収容人数が約14000人の本拠地『エスタディオ・デ・バジェカス』の熱狂は異質で、バルセロナやレアル・マドリードを返り討ちにしてきた要塞として畏怖されている。

 そんなラージョに“大物”がやってくる可能性がある。『マルカ』によると、同クラブはMFハメス・ロドリゲスの獲得に動いているとのこと。コロンビア代表として出場した先のコパ・アメリカ2024で準優勝を成し遂げるとともに、大会MVPを受賞した33歳だが、所属するサンパウロでは構想外に。すでに契約解除の方針で固まっており、選手本人は今夏のヨーロッパ復帰を希望していることが報じられていた。

 そこで、手を挙げているのがラージョだ。現在はハメス獲得を実現させるために、経済的な施策に取り組んでいる模様。また『マルカ』は、「バジェカスでは、このコロンビア人アタッカーに狙いを定めているクラブがヨーロッパにはいくつもあることから、交渉は複雑化すると見ている」としつつも、「最終的には獲得できると信じている」とクラブが楽観的な姿勢であることを指摘している。

 仮に、同選手加入に漕ぎ着けることができれば、今夏にラージョを退団したFWラダメル・ファルカオを2021年夏に獲得した時と同様のケースとなる。ブラジルW杯でスター選手の仲間入りを果たした後、レアル・マドリードで伸び悩んだことを境に輝きを失ったハメスだが、4年ぶりにマドリードに戻ってくるのだろうか。母国の“先輩”は、この人情味あふれるバジェカスで、一旗揚げていた。

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