ニコが望むのは“兄弟”でのEL出場!? バルセロナも今夏獲得は“絶望的”の見方強める

 アスレティック・ビルバオに所属するFWニコ・ウィリアムズのクラブ残留が、濃厚となりつつあるようだ。30日、スペイン紙『アス』が報じている。

 今夏の移籍市場における最大の注目株となったニコ・ウィリアムズ。レサマ育ちの22歳は、2023-24シーズンにクラブとスペイン代表を合わせて公式戦10得点21アシストを記録し、コパ・デル・レイ(国王杯)とEURO2024優勝に貢献するなど、センセーショナルな1年を過ごした。デビュー当時から、その才能には多くの眼差しが注がれていたが、いよいよビッグクラブが獲得を乗り出すまでに至っている。

 そんなニコの獲得を特に切望していたのがバルセロナだ。ハンジ・フリック新監督の下で、再出発を切るブラウグラナは、契約解除金5800万ユーロ(約96億円)の支払いが可能だと豪語するなど、同選手を迎え入れる自信を覗かせていたものの、日に日に遠ざかっていることを認め始めてるとのこと。『アス』は、クラブ上層部が30日までに、獲得は事実上“絶望的”という見方を強めていることを指摘している。

 また『アス』によると、バルセロナに所属する親友の左SBアレハンドロ・バルデからの電話でさえも、同選手を説得するには不十分だったという。その他、同じく獲得を目指していたパリ・サンジェルマンは年俸が現在の3倍となるオファーを提示したが、こちらも拒否した模様。バルセロナは、この状況が好転することに一縷の望みを持ちつつも、今夏はアスレティック・ビルバオにとどまる可能性が濃厚と見ているようだ。

 アスレティック・ビルバオでは、エルネスト・バルベルデ監督が「休暇から戻ってくるニコに期待している」と語った他、新主将の右SBオスカル・デ・マルコスらチームメイトも同選手の残留を確信していた。何たって新シーズンは、尊敬する兄のFWイニャキ・ウィリアムズとヨーロッパリーグを戦うという夢を叶えるチャンスが巡ってきているのだから。

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