“世界王者”の勝負強さ! アルゼンチンがL・マルティネスの劇的決勝点でチリ撃破、コパ・アメリカ決勝T進出確定

 コパ・アメリカ2024・グループA第2節が25日に行われ、チリ代表とアルゼンチン代表が対戦した。

 大会連覇を目指すアルゼンチン代表。第1節でカナダ代表と対戦すると、FWフリアン・アルバレスとFWラウタロ・マルティネスのゴールで、2-0の勝利を収めていた。対するチリ代表は、ペルー代表とスコアレスドローに。41歳のGKクラウディオ・ブラボ、35歳のFWアレクシス・サンチェスと攻守の柱がチームを牽引する。

 試合序盤から激しいデュエルの応戦となった中、ボールを保持するアルゼンチンと、構えた守備からカウンターを狙うチリという構造に。そのような展開で、アルゼンチンはMFロドリゴ・デ・パウルらが縦パスを伺うと、35分には小気味の良いパス回しから相手守備ブロックを崩し、生まれたスペースで受けたFWリオネル・メッシがミドルシュート。が、これはポストに嫌われた。

 スコアレスで折り返した後半も、アルゼンチンが攻め立てる。48分に右サイドを駆け上がってきたDFナウエル・モリーナに、メッシからのスルーパスが通ったものの、同選手のシュートは相手GKの好セーブに遭う。61分にはペナルティエリア内に侵入したFWニコラス・ゴンサレスが左足を振り抜くが、これもブラボに阻まれる。

 対するチリも狙っていたカウンターから、ペナルティエリア右奥に侵入。マイナスの折り返しを受けたMFロドリゴ・エチェベリアがシュートを放つも、GKエミリアーノ・マルティネスが立ち塞がった。74分にも右サイドから決定機を迎えたが、またしても相手GKがゴールを割らせなかった。

 このままスコアレスドローが濃厚かと思われた88分、“世界王者”が勝負強さを見せた。右コーナーキックを獲得すると、メッシがインスイングのボールを供給。ニアでの競り合いのこぼれた球に、ラウタロ・マルティネスが反応。セリエA得点王の嗅覚が冴え渡った1点が決勝点となり、アルゼンチンは決勝ラウンド進出を確定させた。

 第3節はチリがカナダと、アルゼンチンはペルーと対戦する。

【スコア】
チリ代表 0-1 アルゼンチン代表

【得点者】
0-1 88分 ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン代表)

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