ウェストハム、モイーズ監督の今季限りでの退任を発表「素晴らしい旅だった」…昨季はECL制覇

デイヴィッド・モイーズ監督

 ウェストハムは6日、デイヴィッド・モイーズ監督が今シーズン限りで退任することを発表した。

 スコットランド出身で61歳のモイーズ監督は、現役時代に所属したプレストンで指導者キャリアをスタートさせ、2002年に就任したエヴァートンでは約11年に渡る長期政権を築いた。2013年夏にはサー・アレックス・ファーガソン氏の後任としてマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任するも、不安定な戦いが続き、シーズン終了を待たずして退任。その後はレアル・ソシエダやサンダーランドを経て、2017年11月にウェストハムの指揮官に就任した。

 就任当初チャンピオンシップ(2部)降格圏に低迷していたチームを残留に導くと、シーズン終了後に退任が発表されるも、2019年12月に再就任。その後は3シーズン連続で欧州コンペティションへの出場権を獲得するなど手腕を発揮し、昨シーズンにはヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)制覇を成し遂げた。今シーズンのリーグ戦ではここまで36試合を消化し、13勝10分13敗・勝ち点「49」の成績で9位に位置。現行契約が6月末で満了となることから去就には注目が集まっていたが、シーズン終了を待たずして退任が正式決定した。

 双方合意の上での退任が発表されたモイーズ監督は、ウェストハムのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「ウェストハムでは素晴らしい4年半を過ごすことができた。2019年に私が復帰した時よりもクラブは強くなっている。当時のこのクラブは降格圏の一つ上の順位にいたが、そこから3シーズン連続でヨーロッパの大会に出場することができたことを考えると、素晴らしい旅だったよ。クラブを残留に導いた後、プレミアリーグで6位と7位という結果を残し、昨年6月にはECLのタイトルを獲得した。クラブにとっては43年ぶりの大きなトロフィーだったので非常に嬉しかった」

「過去4年半に渡る選手たちのサポートと、彼らが成し遂げたすべての成功に感謝したい。ウェストハムのみんなと共に仕事をすることができて非常に楽しかった。この素晴らしい機会を与えてくれた理事会にも感謝したい。後任の監督、選手、スタッフ、ファン、そしてウェストハムに関わる全員の幸運を祈っているよ」

 なお、後任にはかつてポルトやスペイン代表、レアル・マドリード、セビージャ、ウルヴァーハンプトン(ウルブス)などを率いたフレン・ロペテギ氏の就任が有力視されている。

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