静岡学園高、高円宮杯U-18プレミアリーグ残留決める…サブメンバーが奮闘し執念の勝ち点1

後半、東福岡の攻撃を静岡学園・今田(右)が止める

◆サッカー◇高円宮杯Uー18プレミアリーグWEST第12節 静岡学園高0-0東福岡高(20日・時之栖)

 静岡学園がプレミア残留を決めた。9月1日に予定され、悪天候で延期されていた東福岡戦が行われ、16日に県選手権決勝を終えたばかりの静学はサブメンバー主体で出陣。DF陣が奮闘して0―0で引き分け、勝ち点1を積み上げて10位以上が確定した。

 後半終了間際、東福岡のFKが静学ゴール前へ。混戦となったが、全員で力を合わせて外へ蹴り出し、直後にタイムアップの笛が鳴った。イレブンは「残留」を自力でつかみ取った。

 春先は開幕5連敗と苦しみ、一時は最下位に。それでも後期に巻き返し、9月末から5戦連続負けなし。11位の米子北に勝ち点10差をつけ、「ひとつの目標を達成できた」と川口修監督(51)は笑顔を見せた。

 選手たちも気合が入っていた。県決勝の疲労を考慮し、ほとんどのレギュラーはベンチ外。県選手権で出番がなかったGK野口晟斗、DF今田桜雅(ともに3年)、吉田俐軌(2年)らがゴールを守った。「自分がシュートを全部止めれば、引き分け以上になると思った」と野口。前半25分の1対1も体を張って止めてみせた。

 全国に向けたアピールのチャンスでもあり、MF山縣優翔(2年)も中盤で躍動。前半に決定機もつくり、「気持ちを入れてプレーした」と話した。開幕戦で0―1で敗れ、選手権で勝ち進めば準々決勝で当たる可能性もある東福岡に負けなかったことも収穫だ。

 リーグはあと3戦。大津、広島ユースと神村学園で、「強いところばかり。いい経験になる」と監督。強豪との真剣勝負を全国への糧にする。(里見 祐司)

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