J3福島 昇格プレーオフ進出ほぼ確実…沼津戦でDF松長根悠仁が決勝弾

勝ち越し弾を決め、喜びを爆発させる福島・松長根(左=カメラ・秋元 萌佳)

◆明治安田J3リーグ 第37節 福島2-1沼津(17日、とうほう・みんなのスタジアム)

 福島ユナイテッドはホームで沼津に2―1で逆転勝ち。先制を許すも、J1川崎から育成型期限付き移籍中のMF大関友翔(19)とDF松長根悠仁(20)の同期コンビがゴール。勝ち点差1で7位の沼津との直接対決を制した。J2昇格プレーオフ(PO)進出圏内の6位を死守し、最終節を残して同PO進出をほぼ確実とした。

 4634人のサポーターで真っ赤に染まったホームを沸かせた。互いにPO進出を懸けた大一番を白星で飾った福島・寺田周平監督(49)は「苦しい時間もよく耐えた。今までならよくて引き分けの試合で勝ち越せたことに成長を感じてうれしい限り」と振り返った。

 寺田監督とともにJ1川崎から福島へ来た2人が躍動した。まずは大関だ。前半25分にセットプレーから先制されたが、同36分に左サイドから低い弾道でワンバウンドした難しいクロスをダイレクトで決めて同点。「(寺田)周平さんやサポーターの皆さんを絶対にJ2に昇格させたい気持ちでした」と、ド派手に跳びはねて喜びを爆発させた。

 後半は追加点が取れない展開が続いたが、同33分に左CKのこぼれ球を松長根が「目の前に来たので思い切った」と右足を振り抜いて値千金の勝ち越し弾。指揮官も「福島の一員として経験を積んで、この一年で本当にたくましく育ってくれた」と目を細める活躍で勝ち点3をたぐり寄せた。

 7位の北九州とは勝ち点差3だが、得失点差が11点もあるため福島のPO進出が濃厚。それでも寺田監督は「まだ確定したわけではないし、何が起こるか分からない」と気を引き締めた。悲願のJ2昇格へ、3連勝締めで勢いをつける。

(秋元 萌佳)

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