マイナビ仙台、今季リーグ7戦目で初勝利…佐々木美和が途中出場から2分後にV弾

決勝ゴールを決めて、ゴール裏のサポーターに向かって右手を突き出すマイナビ仙台・佐々木美(左)(カメラ・有吉 広紀)

◆女子サッカー◇SOMPO・WEリーグ第7節 マイナビ仙台2―1ちふれ埼玉(2日・ユアスタ)

 マイナビ仙台がちふれ埼玉に2―1で逆転勝ちし、リーグ戦7試合目で初勝利を挙げた。後半11分に同点に追いつくと、同アディショナルタイム(AT)1分には途中出場のMF佐々木美和(29)が勝ち越し弾。ピッチに立ってからわずか2分後に大仕事をやってのけた。

 待ちに待った勝利の瞬間に、マイナビ仙台・佐々木美は笑顔でチームメートと抱き合い、喜びを分かち合った。ちふれ埼玉に逆転勝ちし、今季リーグ戦初白星。「あきらめずに全員でやってきた結果が勝利につながった」と振り返り、「サポーターの皆さんには、大変お待たせしましたという気持ちです。正直ホッとしました」と表情を緩めた。

 出場後すぐに結果を出した。後半44分に途中出場し、右MFの位置に入ると「前に行くこと、ゴールに向かうことしか考えていなかった」。同AT1分、逆サイドのDF佐々木里緒(20)がボールを持つと「絶対いいボールが来ると信じて走りました」とゴール前へ駆け上がり、右足でゴールネットを揺らして今季2得点目だ。須永純監督(49)も「背は小さい(156センチ)けど怖がらずに(ペナルティーエリア内へ)入っていける。美和らしいゴールだったと思う」とたたえた。

 開幕から1分け5敗と未勝利で迎えた一戦は、ウォーミングアップ中に全試合スタメン出場中だったDF長船加奈(35)が負傷して急きょ交代するアクシデントも起きた。そんな逆境をはねのけてつかんだ勝ち点3だ。次節9日もホームで、C大阪ヤンマーと対戦する。佐々木美は「次も勝って笑顔で終われるように準備していきたい」と意気込みを語った。初勝利の勢いに乗り、今季初の連勝を飾ってみせる。(有吉 広紀)

 ☆マイナビ仙台FW大西若菜(後半11分に同点ゴール)「(逆サイドからの)クロスのタイミングに合わせてゴール前へ入っていくことを意識した。チームに貢献できてうれしいけど、まだまだ上を目指すため結果を出し続けていきたい」

ジャンルで探す