日本代表森保一監督「いいスポーツから平和を発信することにつながれば」と思い明かす

森保一監督(カメラ・中島 傑)

 サッカー日本代表の森保一監督が14日、アジア最終予選のオーストラリア戦(15日)に向けて前日会見を行った。

 会見の途中では、12日に日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞を受けて「我々サッカー日本代表もサッカーを通してスポーツができる平和の意義を体現していきたいと感じます」とのコメントを発表していたことについて改めて思いを聞かれ、言葉を口にした。

 「シンプルに言いますとスポーツができる、今、こうやって皆さんとコミュニケーションを取らせてもらう記者会見の場が出来るというのも、平和な世界があるからだと思います。戦争や紛争をしている地域でこのように穏やかな時間はなかなか取れないと思うので、シンプルに我々が好きなことをやれる、スポーツをやれるということは、平和があるからこそだということを我々自身が目に刻み、そして、見ている方々にも、機会があれば、平和について考えていただくことにつながればうれしいなと思います。平和であったりというのは、戦争や紛争の大きな問題だけではなく、日常から相手のことを尊重して、意識していい関係を作っていく、お互いを尊重することが大切だと思いますし、スポーツの中、サッカーの中では、勝ち負けを競い合うことになりますが、ルールがあって、その中にお互いにリスペクトしながら、競い合うことを色々な方に見てもらい、いいスポーツから平和を発信することにつながればと思います」

 被爆地である長崎市出身で、J1広島で選手、監督として活躍した指揮官だからこそのメッセージだった。

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