J2仙台 甲府と痛恨ドロー…FW中山仁斗が先制弾も後半AT8分に追いつかれ森山監督「かなりショッキングだった」

試合後、悔しそうに引き揚げる仙台の選手たち(カメラ・山崎 賢人)

◇明治安田J2リーグ 仙台2-2甲府(21日・ユアスタ)

 ベガルタ仙台は甲府と2―2で引き分けた。前半13分にFW中山仁斗(32)が先制。後半2分にはDF真瀬拓海(26)が今季初ゴールとなる追加点を決めたが、2―1の後半アディショナルタイム(AT)8分に直接FKを決められた。

 冷たい雨粒が降り注ぐユアスタに仙台サポーターのため息が漏れた。勝利目前でラストプレーで追いつかれ勝ち点1。森山佳郎監督(56)は「最後に勝ち点が落ちてしまったのはかなりショッキングだった」と振り返った。

 悔しい引き分けだが、収穫はあった。前半13分、ピッチ中央から鋭いスルーパスが入ると、中山が完璧なトラップで背後に抜け出した。相手GKの飛び出しを冷静に見ながら左足でループシュートを放ち先制弾。4月27日のホーム・千葉戦(0●2)以来となる先発で、結果を残した。

 後半2分には右サイドバックの真瀬が貴重な追加点となる今季初ゴールを決めた。自陣で味方がボールを奪うと、最後方から駆け上がった。一気にペナルティーエリアに入り込むと、右グラウンダークロスにダイレクトで右足を振り抜き2―0。優位に立ったが同18分、相手の3枚替えを機に同23分に1点差とされると、土壇場で追いつかれた。

 今季も残り6節と佳境を迎える中でまさかの3試合白星なし。それでもチームは決してネガティブな雰囲気はなく、次節・山口戦(29日、SV下関)に向けて調整していく。「内容的には手応えがあったので、このゲームを続けていきたい」と指揮官。前を向き、チームをまとめていく。(山崎 賢人)

ジャンルで探す