マイナビ仙台 目標は3位以上…DF国武愛美「前と違うなと思わせられるように」…15日・千葉とリーグ開幕戦

前線にボールをつなぐマイナビ仙台・国武(カメラ・山崎 賢人)

 WEリーグのマイナビ仙台はあす15日にホーム・ユアスタに千葉を迎え、リーグ開幕戦を戦う。昨季12チーム中10位と低迷したチームは3位以上を目標にしている。2季連続主将を務めるDF国武愛美(27)は「昨季サポーターに悔しい思いをさせてしまった分、本当に勝ちにこだわって勝利を届けたい」と意気込んだ。

 貪欲に勝利を求め、チームを変える。昨季はシーズン途中でコーチ陣の度重なる辞任や、監督も交代するなどクラブとして難しい時間を過ごした。選手としても「戦う気持ちが薄かった結果」と後悔する1年だった。今季は国武を中心にコミュニケーションを強化。「上を目指して高い要求をもっとしなければいけない」。全体練習の流れを止めてでも意思疎通を図り練度を高めている。

 だが、チームは昨季最多7得点のFW広沢真穂(23)が左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷、中盤で軸となっているMF太田萌咲(21)が左膝前十字靱帯損傷により長期離脱と苦境を迎えている。若手が多いイレブンに国武は「そういう人たちのために練習から思いを込めてやらないといけない」と伝え続けている。「その子たちが帰ってきたときに『前と違うな』と思わせられるようやっていきたい」。一丸となって戦い、最高のチーム状態で復帰を待つ。

 最終ラインの一角としてイレブンをけん引する主将は今季の目標にリーグ最少失点を掲げ「攻守で勝たせられる選手になりたい」と語気を強めた。誰よりも悔しい思いを胸に持つリーダーがチームをまとめ、勝ちきれるチームに変貌させる。(山崎 賢人)

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