J2清水 MF宇野禅斗がフル回転宣言「9ポイントを取らないと」…14日ホーム山口戦から中3日3連戦

練習でダッシュする清水・宇野(右)

 J2清水エスパルスは12日、ホーム・山口戦(14日)に向けて三保で一部非公開で調整。中3日で続く3連戦を控え、MF宇野禅斗(20)が「9ポイントを取らないと」と3連勝を期した。

 山口の攻撃はロングボール主体。清水はそのセカンドボールを拾いたい。ボランチの宇野は「こぼれ球の回収が重要になる。クロスも多いので、上げさせないようにしたい」と守備面でのフル回転を宣言した。

 リーグ中断中の7月19日にJ1町田から育成型期限付き移籍で加入。再開戦となった8月3日の仙台戦でさっそく先発を務め、1―2で敗れたものの1得点。それ以来レギュラーを任されてきた。1対1での強さと、ボール奪取能力の高さが持ち味だ。

 青森山田高から加入した町田での2年間で計27試合に出場し3得点。J1昇格に貢献したものの、今季は競争が激しく、出番は4試合のみ。出場機会を求めて清水にやって来た。高校時代から教わってきた黒田剛監督(54)には「自覚を持って頑張ってこい」と送り出されたという。

 それだけに燃えている。もっと強くなるために「ポジションを脅かすような若手の突き上げも必要」とキッパリ。チーム活性化の先頭に立っている。台風10号の影響で迎えることになった、徳島(18日)藤枝(22日)と続く3連戦を「9ポイント取らないと」と厳しい表情で見据えている。

 この日は練習前のミーティングに45分をかけた。選手から質問や意見が出て、熱く話し合ったという。「それだけみんな集中している」と秋葉忠宏監督(48)は目を細めた。山口戦を終えると、次にアイスタで戦うのは10月20日の山形戦。1か月以上ホームを離れるだけに、熱いサポーターのためにも負けられない。快勝して終盤戦へ勢いをつける。(里見 祐司)

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