MVPトリオしのぐ主役級の活躍…ドジャースの小柄な韓国系エドマン、逆転二塁打&2ラン

3回無死1塁、2ランを放つエドマン(20日)=片岡航希撮影

 20日(日本時間21日)にロサンゼルスで行われている米大リーグのナ・リーグ優勝決定シリーズ、ドジャース(西地区1位)―メッツ(東地区3位)第6戦で、ドジャースの4番エドマンが逆転打の二塁打に、貴重な追加点となる2ラン本塁打と活躍している。(デジタル編集部)

3回、2ランを放ち、ベンチ前で出迎えを受けるエドマン(20日)=片岡航希撮影

 2-1と1点をリードして迎えた四回裏、先頭のT・エルナンデスが右前打で出塁すると、続くエドマンはメッツ先発左腕のマナエアの投じた真ん中高め、見送ればボールかというような直球をたたいた。打球は左中間席へ吸い込まれた。1点を先制された直後の初回には大谷翔平を三塁、T・エルナンデスを一塁に置き、逆転の左翼線二塁打を放っていて、これで4打点だ。

 エドマンは、ポストシーズンに入り好調。特に、このシリーズは大当たりで、全6試合でヒットを放ち、打率はこの時点で4割を超える。打順も、パドレスとの地区シリーズでは9番など下位打線だったが、このシリーズでは4番や5番を務めることが多くなった。

 エドマンは米ミシガン州生まれの29歳。母親は韓国生まれで、2023年のWBCには韓国代表として出場した。メジャー6年目で今季途中、カージナルスから移籍。内外野ともこなせるユーティリティ・プレーヤーで、身長1メートル78、体重87キロと大男ぞろいのメジャーでは小柄だが、このプレーオフで3盗塁を決めるスピードと、バントも確実に決める器用さを兼ね備える。

 大谷翔平らMVPトリオに注目が集まるドジャースだが、脇役のエドマンが主役級の活躍を続けている。

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