大谷翔平の3ランは「弾丸アーチ」…不調懸念吹き消す3打席とも「ハードヒット」

 16日(日本時間17日)にニューヨークで行われた米大リーグのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で、ドジャースが8-0でメッツを下し、対戦成績を2勝1敗とした。大谷翔平がダメ押しの3ランを放ったが、大谷らしいきわめて力強い打球だった。(デジタル編集部)

8回、右翼ポール際に3ランを放つ大谷=AP

 4点をリードした八回一死一、二塁で右腕メギルのカットボールをすくい上げると、打球は大きなアーチを描き、右翼ポール際の2階席に吸い込まれた。125メートルと計測された飛距離以上に、大飛球を印象づけた。

 さらに驚くべきは、その打球速度だ。大リーグ公式サイトによると、115・9マイル(約186・5キロ)。低めのボールをすくい上げた打ち出し角度37度の高く上がった打球だったが、「弾丸ライナー」と呼びたくなるような速さ。まさに、規格外の一発だ。

 大谷はポストシーズンに入って好調とは言い難い。この日の試合を終えて8試合で31打数7安打2本塁打、打率は2割2分6厘に過ぎない。それでも15日の記者会見で「感覚自体は悪くない」と言っていたが、しっかりと結果を出した。

 いい材料は本塁打以外にもある。この日の試合では、第1打席は一ゴロ、第2打席は右飛に倒れたが、打球速度はそれぞれ99・8マイル(約160・6キロ)、96・2マイル(約154・8キロ)で、大リーグのプレー解析システム「スタットキャスト」が「ハードヒット」と定義する95マイル(約153キロ)以上だった。この日は5打席で1四球1三振だったから、前に飛んだ打球はいずれも、ヒットになりやすい強い当たりだったことになる。

 今季レギュラーシーズンでは、ハードヒット率が60・1パーセントでメジャー7年目で初めて6割を超え、打率、打点、本塁打の打撃3部門いずれも自己最高を更新した大谷。第4戦からの爆発が期待される。

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