大谷翔平の先頭打者本塁打は記録ずくめ 日本人初、圧巻の打球速度、26打席目でようやく呪い解く…

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 メッツ―ドジャース(17日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、4戦先勝のリーグ優勝決定シリーズ第4戦、敵地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回にメジャー7年目で初出場のポストシーズン(PS)では自身初の先頭打者本塁打を放った(レギュラーシーズンで今季6本、米通算12本)。PS初の2戦連発で、前日の5打席目から2打席連続弾となる3号ソロだ。

 試合開始直後に鮮やかなアーチを描いた。現地時間午後8時9分のプレーボール直後。気温12度という肌寒い中で大谷は1ボールからの2球目を捉えた。先発左腕・キンタナの90・8マイル(約146・1キロ)シンカーをはじき返すと、打球速度117・8マイル(約189・6キロ)、打球角度22度、飛距離422フィート(約128・6メートル)で右中間の敵軍ブルペンに飛び込んでいった。PSで先頭打者本塁打を放つのは、日本人選手史上初の快挙だ。

 MLB公式サイトで記録を扱うサラ・ラングス記者によると、打球速度117・8マイル(約189・6キロ)は、スタットキャストが導入された2015年以降のPSでは、トップの22年シュワバー(フィリーズ)の119・7マイル(約192・6キロ)などに次ぐ3位で、115マイル(約185・1キロ)以上の打球速度を1シーズンのPSで3度記録したのは初の快挙だという。

 前日までPSに入ってからは走者なしでは22打数無安打3四球の25打席無安打(走者ありでは9打数7安打、3四球)だったが、26打席目に出た初安打は、記録ずくめの一打となった。

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