2回途中3失点で降板の千賀滉大、硬い表情で「悔しい」…リベンジへ「パフォーマンス上げることに集中」

1回2死満塁、マンシー(奥)に先制の2点適時打を浴びる千賀(13日、米ロサンゼルスで)=片岡航希撮影

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグのナ・リーグの優勝決定シリーズ(7回戦制)は13日(日本時間14日)、第1戦がドジャースタジアムで行われ、大谷翔平山本由伸の所属するドジャース(西地区1位)が、千賀滉大のメッツ(東3位)に9―0で大勝した。先発した千賀は1回1/3を投げて4四球と制球が乱れ、2安打3失点で降板した。

ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ初戦、先発したメッツの千賀(13日)=AP

 今季、ア・ナ両リーグを通じてレギュラーシーズンで最高勝率6割5厘を誇ったドジャースとの第1戦。先発を任された千賀だったが、期待に応えることはできなかった。「(優勝決定シリーズまで)チームがすごい勢いで勝ち上がったからこそ、悔しいなという気持ち」と硬い表情で振り返った。

 一回、1番大谷は二ゴロに仕留めたが、2番ベッツから3者連続四球。満塁となり、5番スミスは浅い中飛でアウトにしたものの、6番マンシーに中前への2点適時打を浴びた。二回も四球で先頭を出し、送りバントで一死二塁となり、大谷に真ん中のカットボールを右前に運ばれる適時打を許した。元々3イニング程度の予定だったが、それよりも早く、ここでマウンドを降りた。

 ソフトバンク時代、2020年まで4年連続で日本シリーズ第1戦の先発を任されるなど、大舞台の経験は豊富だ。今月5日の地区シリーズ第1戦でけがから復帰し、ポストシーズン2戦目の先発だったが、「今まで通りのメンタルだった。そんなに高ぶることもなく、平常心に近かったと思う」と千賀は言う。チームが巻き返せば、リベンジの機会もある。「まだ次(の登板)も決まってないけど、1日も早く自分のパフォーマンスを上げることに集中したい」と前を向いた。

ジャンルで探す