岡田監督「結局、尻すぼみのチームになってもうたな」…連打浴びたバッテリーばっさり

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は13日、セ・パ両リーグの第2戦が行われた。セはDeNAが10―3で阪神を破って2連勝とし、2017年以来のファイナルステージ進出を決めた。16日から巨人と日本シリーズ進出をかけて戦う。パは日本ハムが延長戦の末に3―2でロッテにサヨナラ勝ちし、1勝1敗とした。第3戦の予告先発は日本ハムが北山、ロッテが種市と発表された。

 ラストゲームはまさかの大敗だった。今季限りで退任する阪神の岡田監督は「ひどいな。最後の最後に」。野球に妥協しない監督らしく、最後まで辛口だった。

 二回にファーストストライクで連打を浴びたバッテリーについて「初球ばかり」とばっさり。毎回のように走者が出るものの、進塁さえままならなかった打線には「ちゃんと練習し、自分の打ち方も分かってこそ、大事な場面で1本打てる」と手厳しかった。

 球団監督として歴代1位の通算552勝。野球を究めようとするからこそ、選手たちに苦言も辞さなかった。その姿勢は最終戦でも変わらず、「大変やで。怒る人間がいなくなったら」と寂しそうにつぶやいた。

 座右の銘は「球道一筋」。球道という2文字に「王の道を求める」という意味を見いだした。「別に何もない。(昨季)日本一にまでなったのに、心残りなんてないよ」と口にしたが、おそらく本音ではない。阪神が球界の「王」になる日を願い、66歳の知将は後進に道を譲る。(滝口憲洋)

阪神の岡田監督(9月18日撮影)

  阪神・岡田監督 「みんな、まだまだの選手ばっかりやん。結局、尻すぼみのチームになってもうたな」

ジャンルで探す