バウンスバックの山本由伸VSポストシーズンに強いダル…間もなく運命の最終戦

山本由伸(左)とダルビッシュ(2023年3月、東直哉撮影)

 米大リーグのポストシーズンは11日(日本時間12日)、ナ・リーグ地区シリーズのドジャース(西地区1位)-パドレス(同2位)の最終第5戦が行われる。先発投手は、ドジャースが山本由伸、パドレスはダルビッシュ有。チームの運命を左右する日本人投手の投げ合いを、過去の成績などから占ってみる。(デジタル編集部)

地区シリーズ第1戦で先発した山本(5日)=片岡航希撮影

 初戦で3回5失点と打ち込まれた山本。ただ、打ち込まれた次の試合では、今季たびたび好投を見せてきた。山本が今季4失点以上したのは、4度。その次の試合では、合計で22回3分の1を投げて5失点、防御率2・01と好投している。

 例えばパドレレスとの開幕戦では1回5失点と崩れたが、次のパドレス戦では、5回2安打無失点と雪辱を果たした。直近でも9月22日のロッキーズ戦で3回4失点と早々にKOされたが6日後に再戦すると、5回2失点で7勝目を挙げるなど、名誉挽回を果たした。

 思い返すと、オリックスでも昨年の日本シリーズ初戦で阪神打線に7失点を喫したが、第6戦は1失点完投勝利で、見事に借りを返した。「やられたらやり返す」を実行してきたのが山本由伸だ。

 一方のダルビッシュ。2020年以降、これが7試合目の先発登板となるが、過去6試合の成績は、38回3分の2を投げて11失点、防御率2・56とポストシーズンに強さを発揮している。最も多く失点したのが2022年ドジャース戦の5回3失点。6試合すべてで、ゲームを作った。大谷翔平との対決も3打数無安打1三振と完璧に封じた。

 投手としてメジャー史上最高額の契約を結ぶ26歳の山本由伸と、史上最多の日米203勝を誇る38歳のダルビッシュ。緊迫した投手戦となるか――。

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