ダルビッシュ、変化球攻めで大谷翔平に完勝…3打席15球でストレートは1球のみ

 日本時間7日に行われた米大リーグのナ・リーグ地区シリーズ第2戦で、パドレスがドジャースに10-2で大勝し、対戦成績を1勝1敗とした。ダルビッシュが多彩な変化球を駆使して7回1失点と好投。特に、前日に3ランを放った大谷翔平との勝負では、変化球攻めで、3打席ともまともにバットに当てさせない完勝だった。(デジタル編集部)

3回1死、大谷(左)を内野ゴロに打ち取ったダルビッシュ(6日)=片岡航希撮影

 試合後のNHKのインタビューで、ダルビッシュは大谷との対決について、「頭がすごくいい選手なので、自分もすごく考えながら、1球1球、大谷君の反応を見ながら投げていました」と話した。 

 大リーグ公式サイトによる、各打席の球種の詳細を見ていこう。

 初回の第1打席。カットボール、カーブが外れて2ボールに。ここからスイーパーを低めに決めると、4球目は内角ぎりぎりに152・5キロの直球を投げて空振りを奪った。最後は、外角低めのスライダーで空振り三振に切って取った。

ドジャースに勝利し、喜ぶダルビッシュ(中央)ら(6日)=片岡航希撮影

 三回の第2打席。やや甘いスプリットでファウル。2、3球目はスプリットとスイーパーが外れて2-1に。4球目、外角低めのきわどいところに投じたスプリットを大谷が打ったが、バットの先で力のない一ゴロに倒れた。

 六回の第3打席。初球はカーブが低く外れてボール。2球目は真ん中付近にスライダーが来たが打ち損じてファウル。3球目のカーブも低く外れてボール。4球目はスプリットに空振り。5球目のカットボールは外れてフルカウントに。6球目のカーブを打ったが、当たり損ねの投ゴロだった。

 投球の内訳は、カーブとスプリット各4、スイーパー、カットボール、スライダー各2、直球1。

 大リーグのプレー解析システム「スタットキャスト」によると、今季のダルビッシュは直球が19パーセントほどだったから、やはり変化球が多かったことになる。

 自身を「変化球投手」と評するダルビッシュ。本領発揮の変化球攻めだった。

ジャンルで探す