本塁打・打点で2冠の大谷翔平、シーズン終盤にライバル圧倒…「ルーチンしっかりこなせた」

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷が、記録ラッシュのレギュラーシーズンを2冠で締めくくった。9月30日、ナ・リーグの2試合が終了してタイトルが確定し、大谷が54本塁打、130打点で2年連続の本塁打王、日本人初の打点王となった。大谷と4厘差の打率3割1分4厘だったアラエス(パドレス)が3年連続の首位打者。ダブルヘッダーで1勝1敗だったブレーブスとメッツはともにプレーオフ進出が決定。ブレーブスはパドレスと、メッツはブルワーズと、1日からワイルドカードシリーズ(3回戦制)を戦う。

9月27日のロッキーズ戦で54号3ランを放った大谷=片岡航希撮影

 「長打は持ち味」と語ってきた大谷が、文句なしの2冠達成を果たした。本塁打は2位のオスナ(ブレーブス)に15本、打点はアダメス(ブルワーズ)に18点の大差をつけた。

 疲労がたまってくる8、9月が明暗を分けた。この2か月でオスナのアーチは8本にとどまったのに対し、大谷は22本と量産した。アダメスは41打点だったが、大谷は54打点も挙げた。最後まで体調良くプレーできた要因について、大谷は「毎日、同じルーチンをしっかりとこなせた」と強調する。「毎日、同じ時間に同じことをなるべくできるようなスケジュールを話し合いながらできた」と周囲のサポートに感謝した。

 「最後の1か月間は本当に集中していた。今はストライクゾーンをコントロールし、新たなレベルに達した」とロバーツ監督。打率3割1分、197安打、59盗塁はいずれもリーグ2位で、隙がなかった。昨季、日本人初の本塁打王に輝いた打撃技術をさらに磨き、心技体を整え、最強の打者となった。(帯津智昭)

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