カージナルスの正三塁手アレナドにトレード移籍の可能性 ゴールドグラブ賞10度の名手は一塁転向も視野
ST LOUIS, MISSOURI - MAY 6: Nolan Arenado #28 of the St. Louis Cardinals throws to first base for an out against the New York Mets in the third inning at Busch Stadium on May 6, 2024 in St Louis, Missouri. (Photo by Joe Puetz/Getty Images)
◆ 名三塁手アレナドにトレード移籍の可能性
セントルイス・カージナルスのノーラン・アレナド内野手(33)について、トレード放出の可能性が浮上しているようだ。現地時間26日、『ジ・アスレチック』のケイティー・ウー記者が報じた。
2年連続でポストシーズン進出を逃したカージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は、任期最終年となる来季について、若手の育成と総年俸の削減に舵を切ることを明言。今オフに入ってからアレナドのトレード放出を模索し、複数球団が獲得に興味を示していることが報じられていた。
ウー記者によると、モゼリアック氏は9月下旬にアレナドと面談を行い、放出の可能性について説明。アレナド自身から移籍を要求することはなかったが、トレードの打診については同意を示したとされている。さらに、新チームが必要とする場合、アレナドは三塁から一塁への転向も厭わないという。
アレナドは2009年のドラフトでプロ入りして以来、三塁手として16年間プレー。2013年にロッキーズでMLBデビューを果たし、同年から10年連続でナショナル・リーグ三塁手部門のゴールドグラブ賞を獲得。マイナー時代を含めても他ポジションの守備に就いたことはない。
しかし、近年は攻守ともに衰えを見せ、2年続けてゴールドグラブ賞を逃した。打撃面では2015、16年と2年連続で本塁打・打点のリーグ2冠に輝き、短縮シーズンの2020年を除いて、「シーズン30本塁打&100打点」を7年連続で達成。しかし、昨季26本塁打・93打点で記録が途絶えると、今季は16本塁打・71打点と右肩下がりに成績が低下している。
アレナドはキャリア通算8試合の出場に止まっているポストシーズンでの活躍を予てより熱望。カージナルスとの契約が3年残り、全球団に対するトレード拒否権を有しているが、アレナドが望めば、より競争力の高いチームへ移籍することも可能となる。現地時間12月9日から始まるウィンターミーティングより、本格的なトレード交渉が開始されると見られている。
11/27 17:00
ベースボールキング