ここまでに移籍先が決まった戦力外組は?


 外国人選手を合わせると今年は133人の選手が来季の契約を結ばないことを球団から通知されたが、そのうち来季NPBの他球団でプレーが正式発表されたのは19日時点でわずかに5人しかいない。

 “戦力外組で”最初に移籍が決まったのが、DeNAから戦力外通告を受けた石川達也。11月15日に巨人への移籍が発表された。

 石川は20年育成ドラフト1位でDeNAに入団し、2年目の22年に支配下登録されると、同年一軍で3試合に登板。翌23年は開幕一軍を掴み、28試合に登板して3ホールド防御率1.97の成績で、オフには田中健二朗が着けていた『46』に背番号を変更。

 4年目の今季も開幕を一軍で迎え、15試合に登板して、2ホールド、防御率1.93だったが、5月26日に一軍登録を抹消された後は一軍登板なし。ファームでは今季28試合に登板して、4勝2敗、防御率2.84だったが、シーズン終了後に来季の契約を結ばないことが発表された。それでも11月15日に巨人への移籍が決まり、背番号は『65』に決定した。

 11月16日には阪神を戦力外となった加治屋蓮、同じく阪神を戦力外となった岩田将貴、ソフトバンクを戦力外となった笠谷俊介の3人が移籍先が決まった。

 加治屋は13年ドラフト1位でソフトバンクに入団すると、18年に72試合に登板して4勝3敗31ホールド、防御率3.38の成績を残しブレイク。21年から阪神でプレーし、22年に39試合に登板、昨季は51試合に登板して1勝5敗16ホールド、防御率2.56と18年ぶりのリーグ優勝に貢献。今季は13試合に登板して2勝0敗1ホールド、防御率4.50。シーズン終了後に阪神から戦力外通告を受けたが、16日に楽天との契約合意。

 岩田は20年育成ドラフト1位で阪神に入団。22年に支配下登録されたが、阪神でプレーした4年間で一軍登板はなし。今季はファームで46試合に登板して、防御率2.11の成績を残したが、シーズン終了後に戦力外通告を受け、16日にDeNAとの選手契約を結んだ。

 14年ドラフト4位でソフトバンクに入団した笠谷は、20年に20試合に登板してプロ初勝利を含む4勝をマークし、翌21年も3勝を挙げたが一軍定着できず。今季はファームでは24試合に登板して、2勝3敗、防御率2.82の成績を残していたが、一軍の登板がなく、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。新天地となるDeNAでは育成選手として再出発を図る。

 11月18日に阪神を戦力外となった遠藤成は、オリックスに育成選手として来季プレーすることが決まった。遠藤は19年ドラフト4位で阪神に入団し、プロ5年間で一軍出場はなく、今季はファームで126試合に出場して、打率.262、30打点、30盗塁の成績だった。

 契約合意と報道されている選手もいるが、11月19日時点で球団から正式に獲得を発表されているのはこの5人。トライアウト参加組はまだ1人もNPB球団の獲得が出ていない。来季もNPBの球団でプレーする選手は何人いるだろうか。

▼ 移籍が決まった戦力外組(※11月19日時点)
加治屋蓮(阪神→楽天)
岩田将貴(阪神→DeNA)
遠藤 成(阪神→オリックス)※育成
石川達也(DeNA→巨人)
笠谷俊介(ソフトバンク→DeNA)※育成

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