岩田、笠谷も続け!“移籍組”の活躍目立つDeNA投手陣


 DeNAは16日、阪神を戦力外となった岩田将貴を支配下選手で、ソフトバンクを戦力外となった笠谷俊介を育成選手としての獲得を発表した。

 岩田は20年育成ドラフト1位で阪神に入団。22年に支配下登録されたが、阪神でプレーした4年間で一軍登板はなし。今季はファームで46試合に登板して、防御率2.11の成績を残したが、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。

 一方の笠谷は14年ドラフト4位でソフトバンクに入団。20年に20試合に登板してプロ初勝利を含む4勝をマークし、翌21年も3勝を挙げたが一軍定着できず。今季はファームでは24試合に登板して、2勝3敗、防御率2.82の成績を残していたが、一軍の登板がなく、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。

◆ 中川はポストシーズンでフル回転

 26年ぶりの日本一を達成したDeNAだが、近年は“移籍組投手”の活躍が光る。

 守護神の森原康平は22年途中に楽天からトレードで加入すると、移籍2年目の23年に46試合に登板しシーズン途中から抑えを務め17セーブをマーク。今季は守護神として、58試合に登板して、2勝6敗11ホールド29セーブ、防御率2.41の成績を残し、26年ぶり日本一を決めたマウンドにも立った。

 今季現役ドラフトでロッテから加入した佐々木千隼もシーズン途中からビハインドゲームのロングリリーフを中心に存在感を発揮し、シーズンは28試合に登板して、0勝1敗6ホールド、防御率1.95。クライマックスシリーズで2試合、ソフトバンクとの日本シリーズでも2試合に登板し、合計4試合無失点に抑えた。

 そして、中川颯は昨季オリックスの育成選手としてプレーしていたが戦力外通告を受け、今季支配下選手でDeNAと契約。オリックス時代は3年間で一軍登板1試合だったサブマリンは、新天地のDeNAで先発、リリーフにフル回転し29試合に登板して、3勝0敗5ホールド1セーブ、防御率4.42。クライマックスシリーズでは3試合に登板し2ホールド、日本シリーズでも3試合にリリーフ登板と、重要な局面で何度も火消しを見せた。

 近年、DeNAに移籍した投手陣の活躍が目立つ。岩田、笠谷も彼らに続けるか注目だ。

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