ロッテ・田中晴也「朗希さんの1枠を争うというよりは」…「先発ローテーションを勝ち取ることが目標」〜11月11日のZOZOマリン秋季練習


 ロッテの秋季練習が11日、ZOZOマリンスタジアムで行った。

 プロ2年目の田中晴也は、「自分のストロングポイントであるストレート、セットとクイックともにクオリティを高くやっていくこと。あとは変化球、チェンジアップであったり新しいことを試したりしているので、自分にとっての自信のある変化球を見つけながらやっています」と課題を持って秋季練習に励む。

 「来年のためのトレーニングは始まっているので、順調かなと思います」と、秋季練習からシーズンオフの自主トレにスムーズに入っていけそうだ。

 9日に佐々木朗希投手のポスティングによるMLB球団への移籍に向けた手続きを開始。佐々木がメジャー移籍となれば、先発の枠が1枚空くことになる。そこに関しては「(佐々木)朗希さんのことは関係なく、今年一軍で経験をさせてもらった以上、来年は1年間ずっと一軍にいないといけないと思います。そのためにとにかくアピールして、(佐々木)朗希さんの1枠を争うというよりは、先発ローテーションを勝ち取ることを目標にやっていきたいです」と意気込んだ。

◆ 松川、ノーステップ打法の理由

 22年に佐々木朗希が完全試合達成した4月10日のオリックス戦では先発マスクを被り、自身もプロ野球新記録となる捕手ゲーム20守備機会、プロ野球タイ記録となる捕手ゲーム19刺殺を記録した松川虎生は、11月6日の秋季練習からノーステップ気味に打っている。

 その理由について「左足の使い方をうまくというか、感覚をうまく力を出すためにノーステップで打っていますね」と説明した。来季はノーステップ打法で行くのかきくと、「まだ、わからないです」と今後どういう形でいくか探していく。

 10月22日に取材した際、「とにかく全部強くすることがすごく大事だと思うので、強くしながら、技術を高めてやっていければなと思います」と話していたが、秋季練習が終盤に差し掛かった現在は「やるべきことをしっかりできていると思います。明日で(秋季練習が)終わりですけど、今やっていることを継続しながらできるんじゃないかなと思います」と良い練習ができているようだ。

 佐々木朗希がメジャー挑戦したことに関して、松川は「今年も1回だけここ(ZOZOマリンスタジアム)で組ませてもらいましたけど、ルーキー時代は完全試合もして色々な経験をさせてもらいました。僕が頑張らないといけないと思いますので、頑張っていきたいと思いますね」と話した。


◆ 勝又「足の使い方を意識してやっています」

 11月7日からZOZOマリンスタジアムでの秋季練習に合流した高卒2年目の育成・勝又琉偉は全体練習後、三木亮二軍内野守備兼走塁コーチとマンツーマンで、1時間以上守備練習で汗を流した。

 勝又は「ボールへの入り方、送球までどういうステップでいったらいいとか、足の使い方。特に足の使い方を意識してやっています」と明かし、「守備も色々課題があるので、1個1個解決できたらなと思います」と話した。

 また打撃練習を見ると、岡大海のような打撃フォームに変えたように見えるが、「見極めの部分、我慢とかボールとの距離を作るという部分で、栗原さんと話をしてああ言う形になりました」とのこと。シーズン中もノーステップ打法などさまざまなフォームで打っていたが、それを踏まえて今の形が良いということなのだろうかーー。「そうですね。今の形が今は結構ハマっているので。そこをなんとか使えればなと思いますね」と話した。

取材・文=岩下雄太

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