DeNA“下剋上日本一”のターニングポイントに真中氏「東投手の投球」 連敗後にエースが力投「チーム全体が勇気づけられた」


◆ 左太腿裏の肉離れで中16日での復帰登板

 DeNAが3勝2敗で迎えたソフトバンクとのSMBC日本シリーズ第6戦に11-2で勝利。対戦成績を4勝2敗とし、1998年以来、26年ぶり3度目の日本シリーズ制覇を決めた。

 DeNA打線は2回、5番・筒香嘉智の中越えソロで先制点を奪うと、その後も1番・桑原将志に左前2点適時打が飛び出し3-0。5回は筒香の3点適時二塁打などで一挙7得点のビッグイニングとし11-2と大量リードを奪った。スライド登板となった先発・大貫晋一は4回2失点の好投。5回以降は濵口遥大、坂本裕哉、伊勢裕哉、森原康平が無失点リレーで締めた。

 26年ぶりの日本一が決まると、三浦大輔監督はベンチでコーチ陣と抱き合い号泣。そのあとマウンド上にできた歓喜の輪に加わり、選手たちの手で5度胴上げされた。

 今季のDeNAは貯金2のセ・リーグ3位でレギュラーシーズンを終えたものの、CSファーストステージでは阪神、ファイナルステージでは巨人を撃破。日本シリーズは本拠地開催となった第1戦と第2戦を落とし連敗スタートとなったものの、敵地での第3戦から怒涛の4連勝フィニッシュ。リーグ3位からの日本一は2010年のロッテ以来、2球団目となり、セ・リーグ球団では初の快挙となった。

 見事な“下剋上日本一”に、3日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に出演した解説陣からも賞賛の声。番組MCの真中満氏は「2連敗したときは(ソフトバンクに)このまま行かれてしまうのかな…という気がした」と率直な感想を口にしつつ、下剋上へのターイニングポイントを問われると「3戦目の東投手」と即答した。

「ケガから戻ってきて、どこまで投げられるのかと僕らも心配していた中で、ケガをおして3戦目で(7回1失点と)しっかり投げられたことによって『行けるぞ』という感じになった。10安打された中でも凌いで凌いで3戦目を取ったというところでチーム全体が勇気づけられた」と選出理由を述べると、番組MCの岩本勉は「確かにこの星勘定を見ると、3戦目の4-1はめちゃくちゃデカいですね」と同意した。

 岩本氏はさらに「3戦目の東の投球を深掘りすると『ダウンズ封じ』が効いた。東対策でソフトバンクは1番に右打者のダウンズを入れて来たんですが、それを封じ込めたことで、ランナーを毎回背負い続けたものの最少失点で切り抜けることができた」と主張。さらに「福岡(の3試合)で1点しか取られていないバッテリーって相当凄いと思う」と続けると、この意見に真中氏は「3戦目のケイ、4戦目のジャクソンもよかった。シーズン中はあまり見られなかったケイが出てきたりとか、それくらいみんながいい状態で先発してたなという印象でしたね」と、東に続いた先発陣の頑張りを称えた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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