ロッテ・愛斗「一軍にいることが目標じゃなく、試合に出ることが目標」〜10月21日のZOZOマリン秋季練習〜
◆ 愛斗、右方向に良いあたり
ロッテの秋季練習が21日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。ウォーミングアップを行った後、投手と野手は別々に練習。投手陣はランニング、キャッチボールを行いグラウンドでの練習を終了し、室内での練習に移った。野手陣はランニング、走塁練習、打撃練習、小技練習、個別練習を行った。個別練習は愛斗とこの日から秋季練習に合流した松川虎生が股割りティー、ロングティーなどで汗を流し、和田康士朗と藤原恭大は外野守備練習、佐藤都志也は金澤岳バッテリーコーチとマンツーマンで守備練習。
打撃練習ではチーム全体がセンターから逆方向を中心に打っているが、その中で愛斗はインコースの球をうまく肘をたたんで右方向に打っている。愛斗は「僕のプレースタイル的にそういうこともできるので、バントとかエンドランもありましたけど、右打ちもできるし、右に長打を打つこともできる。僕の強み、得意なことなので、それを試合でできるように今やっている感じです」と教えてくれた。
個別練習の時には福浦和也ヘッドコーチ兼任打撃コーチから「それそれ、最高」、「最高、そうやって変化球を打て」と声が飛んだ。愛斗は福浦コーチからポジティブな声がけに「僕も死に物狂いで野球をやっている。誰よりも強い気持ちを持っていると思っているので、その姿を言葉に表してくれるのは嬉しいですね」と感謝した。
打撃練習中には福浦コーチから指導を受けている場面もあった。愛斗によると、「今日言われたのは右膝が内側に入らないように、ちゃんと右膝を残して打ちに行けというのを言われました」と明かし、「シーズン中とかだと、後から試合に出ることが多かったので、1回(打席が)回ってくる、2回(打席が)回ってくることもある。“1打席じゃ難しいのはわかっている、打てとは言えないけど、こうなってたよ”と言ってくれました。頭ごなしに言われるのではなく寄り添ってくれる。(途中出場から1打席で結果を残すことが)難しいというのを第一に置いて話してくれるから、聞きやすいというか、入ってきやすいなと思います」と福浦コーチとのシーズン中のエピソードを披露してくれた。
秋季練習、シーズンオフの自主トレを来年に繋げていきたいところ。「一軍にいることが目標じゃなく、試合に出ることが目標。試合に出られるようにもう1回イチから体を鍛え直そうかなと思います」とウエイトトレーニングにも力を入れていく。
◆ 西村、今季は「悔しいですよね、一言で言えば」
昨季開幕前に日本ハムからトレードで加入し同年44試合、4勝、14ホールド、防御率1.25の好成績を残した西村天裕は、移籍2年目の今季、17試合に登板して7ホールド、防御率6.62と悔しい1年となった。
西村は今季を「悔しいですよね、一言で言えば」と振り返る。この秋は「怪我しなかったことが今年は良かったので、それを継続するにあたってもう1度体の強さ、もう一段階しっかり上げていって、ボールの質を上げていけるような体づくりをしていきたいなと思います」と、体を作り直していく。
来年は「もっと上にいけるようなピッチング、自分が抑えてそこ(勝ち試合)を狙えるようなピッチングを。西村って任せてもらえるようなピッチングをしていきたいと思います」と意気込んだ。
取材・文=岩下雄太
10/21 15:02
ベースボールキング