V奪還の巨人、白星締めでCSへ NPB初の“20ホールド5人衆”誕生、タイプ異なる中継ぎ陣に真中氏「バランスがいい」


◆ 先発は山﨑が10勝到達2ケタ勝利トリオ誕生

 4年ぶりのV奪回を果たした巨人は、レギュラーシーズン最終戦のDeNA戦に4-2で勝利。貯金は今季最多タイの「18」となった。

 先発の山﨑伊織は5回まで2安打無失点の快投。3点リードの6回にソロ本塁打浴び、7回は一死二、三塁のピンチを招き降板したものの、2番手の高梨雄平が犠飛による1失点でとどめ、山崎の登板結果は7回途中5安打2失点となった。

 2点リードの8回からはカイル・ケラー、守護神・大勢が1イニングずつゼロを刻み逃げ切り勝利。山﨑は2年連続となる2ケタ勝利(10勝6敗)に到達し、大勢は29セーブ目(1勝2敗)をマークした。

 打線は3回、1番・佐々木俊輔の中前適時打で先制。さらに、続くオコエ瑠偉が3号2ランを右翼席へ運び3-0とリードを広げた。2点差に詰め寄られた直後の6回は、8番・門脇誠の右前適時打で再び3点差。8回までに計10安打4得点を記録した。

 試合後には最終戦セレモニーが行われ、阿部慎之助監督は開口一番「勝って終われて最高です」と笑顔。16日に開幕するCSファイナルステージ、さらにその先の戦いへ「これからが本当の勝負。厳しい戦いが待ち受けているので、しっかり調整して最後まで諦めることなく日本シリーズで必ず日本一になって、ご報告をここでできるように頑張りたいと思います」と力強く宣言した。

 レギュラーシーズンを白星で締めくくった巨人は、菅野智之(15勝)、戸郷翔征(12勝)に続き、山﨑がチーム3人目となる2ケタ勝利に到達。2日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に解説者として出演した館山昌平氏は、今季の山﨑について「8月、9月はちょっと大変そうでしたけど、その中で最後の10月の登板で本来のピッチングが見られたので彼にとっても自信になったと思います」と評価した。

 また、ケラーがこの試合で20ホールド目をマークしたことで、アルベルト・バルドナード(26ホールド)、高梨雄平(25ホールド)、船迫大雅(22ホールド)、西舘勇陽(20ホールド)と、プロ野球史上初となる同一球団での20ホールド5人という快記録を樹立。同じく解説者として出演した大矢明彦氏は、「左のふたり(バルドナードと高梨)と船迫がよく働いた」と、50試合登板越えの3投手を称えた。館山氏は「左・右、サイドにルーキーとタレント揃いですよね」と解説。番組MCの真中満氏は「バランスがいいですよね」と、チームを支えた中継ぎ陣の層の厚さを絶賛した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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