【広島】大瀬良、総額5億円の2年契約 3年契約最終年でノーノー達成 年俸2億円超は球団投手3人目

契約更改後に会見した広島・大瀬良大地(カメラ・畑中祐司)

 広島の大瀬良大地投手が3日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円アップの年俸2億円プラス出来高払いの2年契約、総額5億円(金額は推定)でサインした。球団日本人投手の2億円突破は、16年・黒田博樹の6億円以来3人目。今季で3年契約を終えた34歳は、新たな複数年契約に「僕の中では3年契約の査定だった。1、2年目が悔しい結果。正直もっとダウン(提示)という思いだったけど、今年の頑張りを評価していたいだ」と、納得の表情を浮かべた。

 3年契約最終年の今季は、6月7日のロッテ戦(マツダ)の無安打無得点試合を含め、8月上旬まで防御率0点台をキープ。6勝6敗と白星こそ伸び悩んだものの、最終的にキャリアハイの防御率1・86という好成績で終えた。今季限りで野村が現役引退したため、来季から球団投手で最年長。「まずは(21年以来の)2ケタは勝ちたいし、イニングも防御率も、もっともっといい数字を」と、7年ぶりのリーグ優勝に向けてベテランの意地を見せる。

 昨オフは右肘手術した影響で、今季は開幕投手を九里に譲った。一昨年まで5年連続で務めた大役にも「もちろんトコ(床田)とか(森下)暢仁になっていくことが、チーム全体を考えるといいのかなと思うけど、今年の成績で考えると、そこに割って入って、もう一度まっさらな最初のマウンドをつかみにいきたいという思いもある」と、意欲を示した。

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