巨人ドラ3荒巻が狙う「新球場1号」 来年3月開業「ジャイアンツタウンスタジアム」のメモリアルから開幕1軍へ

施設見学を行った荒巻(カメラ・小林 泰斗)

 巨人のドラフト3位・荒巻悠内野手(21)=上武大=が1日、新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」の第1号本塁打に意欲を見せた。184センチ、93キロの体格で、推定140メートル弾も放ったこともあるスラッガーは「(1号の)期待に応えられるように。打撃にもっと磨きをかけないといけないと思っている。合同自主トレまでの間にもう1、2段階レベルアップして、自分の力を発揮できたら」と意気込んだ。

 同球場では開業日となる3月1日と翌2日に、ヤクルトと若手中心の記念試合を予定。即戦力の荒巻は春季キャンプから1軍の可能性があるが、出場機会を作るためにこの試合に出場する可能性もある。少年時代から両親や親族の誕生日に本塁打を放ってきた“持ってる男”は「記念だったり、大舞台にはたぶん強い」とキッパリ。東京Dと同じ両翼100メートル、中堅122メートルの新球場。メモリアル弾でアピールに成功すれば、開幕1軍も近づいてくる。

 11月30日には東京Dで行われたファンフェスタで、憧れの存在である岡本和と対面し「頑張ろう」と激励された。通算233本塁打を誇る主砲の肉体を間近で観察。一流のすごみに触れ、プロで戦う肉体を作り上げる必要性を再確認した。

 この日はG球場で施設を見学。現在は筋力トレーニングに重点を置き、基礎体力の向上にも励んでいる。プロ1年目の目標は「1年間、1軍の戦力として見てもらい、ずっと1軍に帯同できるように」。豪快なアーチを描く準備を、進めていく。(小島 和之)

 ◆荒巻 悠(あらまき・ゆう)2002年12月23日、福岡・久留米市生まれ。21歳。祐誠(福岡)では1年夏からレギュラーで、高校通算37本塁打。上武大では1年春のリーグ戦から出場し、公式戦の本塁打は10本。守備位置は一塁、二塁、三塁。遠投110メートル、50メートル6秒2。184センチ、93キロ。右投左打。背番号60。

 ◆ジャイアンツタウンスタジアム 東京・稲城市のよみうりランド遊園地に隣接するエリアの一角に25年3月1日開業。東京Dと同じ両翼100メートル、中堅122メートル。グラウンドは、選手への負担を軽減するため表面温度を下げる人工芝を使用。LEDのナイター照明を完備。客席は2900席で、一、三塁側にエキサイトシートをつくる。外野席は天然芝となっている。

 ◇ジャイアンツタウンスタジアム試合日程

3月1日 ヤクルト戦

  2日 ヤクルト戦

  8日 阪神戦

  9日 阪神戦

※1日現在公表済みのもの

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