【阪神】選手会長2年目の中野拓夢“球児ホットライン”でチーム改革「監督に言える時は言おうと思う」

中野拓夢(左)と藤川球児監督

 阪神の選手会長として来季2年目を迎える中野拓夢内野手(28)が28日、“球児ホットライン”を活用してチーム改革を促していく考えを示した。藤川監督から就任後、「何かあったら俺に直接言ってこい」と声を掛けられたという。2年ぶりのV奪還を先導するリーダーは「監督に言える時は言おうと思う。言える環境があるだけでチームがもっとより良い環境になってくる」と語気を強めた。

 選手間で出てくる悩み事や疑問点をはじめ、会長として感じるチームの改善点など、指揮官と考えや情報を共有することで常に同じ方向を向いて進める。岡田前監督(現オーナー付顧問)は選手との会話は少なく絶妙な距離を取るスタイルで、昨季日本一を達成。新指揮官は岡田野球を継承しつつ、就任直後から首脳陣や選手と積極的にコミュニケーションを図り、新風を吹かせている。

 この日は中野が中心となって選手会納会を開催。国内FA権を行使して阪神残留か巨人移籍かを熟考中の大山、同じくFA宣言した原口も参加した。「上の人たちとの風通しというか、そういうのはすごく大事だと思っている」。球団初の二塁手で2年連続全試合出場を果たした選手会長は、同じく副会長として来季2年目を迎える湯浅とともに猛虎をけん引する。指揮官と心を通わせ、一丸となって2025年シーズンに向かう。(中野 雄太)

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