台湾がプレミア12制覇で3大国際大会では初優勝…侍ジャパンを投打で圧倒

5回1死一、二塁、右越え3ラン本塁打を放つ陳傑憲(投手・戸郷翔征、捕手・坂倉将吾)(カメラ・中島 傑)

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 ファイナル▽決勝 日本0―4台湾(24日・東京ドーム)

 台湾が決勝で侍ジャパンを下し、プレミア12の王者に輝いた。WBC、五輪を含めた3大国際大会で初の栄冠となった。

 台湾は23日の日本戦で予告していた先発投手の左腕・林昱ミンを当日に急きょ変更し、この日の決勝に緊急スライド登板させた。林昱ミンは、Dバックス傘下マイナーでプレーする21歳の有望株で台湾のエース格。約50万円の罰金を払ってまでも、決勝に万全の布陣で臨んだ。

 決勝は、投打で侍ジャパンを圧倒した。一塁方向に足を踏み出してから投球する独特なフォームの先発・林昱ミンが緩急を駆使し、侍打線を翻弄。4回1安打無失点と試合を作った。5回にはオリックスや西武で活躍した2番手・張奕にスイッチし、張も3回無失点で繫いだ。8回は横浜、ロッテでプレーした陳冠宇が3番手としてマウンドに上がり、3者凡退に抑えた。

 打線は、今大会トップの打率6割超を誇る3番・陳傑憲が5打数2安打3打点と躍動した。両軍無得点の5回先頭に8番・林家正が先制ソロを放ち、さらに1死一、二塁の好機で打席が回ってくると、陳傑憲のライトスタンドへの豪快な特大3ランで引き離した。陳傑憲は25打数15安打で驚異の打率・625で今大会を終えた。

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