越谷ボーイズ、夏春連続出場決めた 今春日本一の春日部撃破 エース村澤、3安打完封…春季全国大会予選

優勝を決め歓喜の輪を作る越谷ナイン

◆第55回日本少年野球春季全国大会・埼玉県東県支部予選 ▽決勝 越谷ボーイズ2―0春日部ボーイズ(11月10日、茨城・水海道球場)

 来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。埼玉県東支部では越谷ボーイズが今年の春季全国大会優勝の春日部ボーイズを下し、8年ぶり2度目の出場を決めた。

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 エース・村澤が散発3安打の完封勝利。85球の熱投で越谷を全国出場に導いた。これまでは制球を乱すことも多かったが、新チームでエースナンバーをつけ自覚も芽生えた。「キャッチボールの時から(制球を)意識するようになってから良くなった」。ストライク先行の投球で春日部打線を抑え込む。テンポある投球にバックも2つの併殺でもり立てた。

 最大のピンチは6回。先頭打者に安打を許し、ボークと内野手のエラーもあり2死一、三塁。長打が出れば同点のピンチにも動じない。4番打者を落ち着いて右飛に打ち取ると、最終回も3者凡退に抑えた。「真っすぐで押せたのが良かった」と笑顔の背番号1に金澤正芳監督(49)は「今年一番のピッチング。完投したのはすごい。100点満点です」と手放しで褒めた。

 打線は少ないチャンスを生かした。3回、新井の二塁打を足がかりに1死二、三塁から4番・今野の右犠飛で先制。「右方向を意識したので打球が伸びた」。5回2死三塁から敵失で加点した。

 今夏に続き、夏春連続で全国大会出場を決めた。「ウチは投手を中心とした守りのチームですが、これからバットを振る力をつけたい」と指揮官はレベルアップを図る。小野寺主将は「3年生の全国出場が刺激になってます。出るからには優勝したい」と全国制覇を宣言した。

 【越谷ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽2年生 ※小野寺慶、新井煌羽、上原大和、大坪航輔、柿沼孝一郎、加藤竜虎、熊谷碧、古井丸大地、今野煌司、齋藤充希、酒井琥太郎、谷口翔太郎、中島涼太郎、根本宏樹、花上和真、濱野多穂、星勇吏、馬淵玲音、丸重幹太、村澤昇英、山村咲太郎、山本真暉

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