【阪神】石川出身の育成4位・川崎俊哲が仮契約「輪島を盛り上げていけたら。負ける気はない」

仮契約を結んだ阪神のドラフト育成4位・川崎俊哲内野手(阪神タイガース提供)

 阪神からドラフト育成4位指名を受けた日本海L石川の川崎俊哲内野手が16日、石川・金沢市内のホテルで入団交渉を行い、支度金300万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。交渉を終えた川崎は「実感が本当に湧いてきて、いよいよだなっていう気持ち」と、表情を輝かせた。

 高卒で石川に入団してから5年、ただただNPB入りを見つめて己を磨いてきた。「親もずっと支えてくれたし、僕自身もやれると思っていた。ミリオンスターズの社長さんも僕をずっと信じて契約してくださった。その思いをもって、5年取り組んできました」。石川への入団時に「シーズンオフはバイトしないと生活できないので」と始めたガソリンスタンドでのアルバイトも、もう5年目。全てをかけて、自身の夢を追い続けてきた。

 生まれ育った石川県を人生で初めて離れることになる。「不安な気持ちも、寂しい気持ちもあるんですけど…」と素直な心境も明かしながら、「ずっと目指してきた場所。支配下に上がることが一番だと思っている。しっかり1軍でレギュラーを取って、試合に出られる選手になって、もっともっと輪島を盛り上げていける選手になっていけたら。負ける気はどこにもない」と、強く決意した。元日の能登半島地震に加え、9月には豪雨に見舞われた故郷・輪島市へ、何度でも活躍を届ける。

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