巨人、石川達也獲得の裏に、吉村編成本部長が期待した「成長」と「刺激」…同世代投手たちの活性化につながる

吉村禎章編成本部長から帽子をかぶせてもらう石川達也(カメラ・小林 泰斗)

 巨人は15日、DeNAから戦力外通告を受けた石川達也投手(26)と来季の支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は65で、年俸は1600万円(金額は推定)。このオフの補強第1弾となった左腕は、東京・大手町の球団事務所で入団会見に臨み「牧を抑えられるように頑張りたい」と同学年でもあるハマの主砲に宣戦布告。来季リーグ連覇、そして日本一に貢献することを誓った。

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 石川の獲得には「成長」と「刺激」という2つの狙いがある。会見で吉村編成本部長が「まだ26歳という若さですし、これからの伸びしろも感じています」と明かしたように、1、2軍での対戦を通じて潜在能力を高く評価。環境が変われば、さらなる成長が望めると確信があったからこそ、スピード契約に至った。

 もう一つは同年代への刺激だ。同編成部長は「ちょうど同じ年代のピッチャーが多いので、その中で一緒に切磋琢磨(せっさたくま)しながら勝ち抜いて、1軍の大事なところを担ってほしい」と要望。石川が活躍すれば、同学年で同じ左腕の又木や大江らへの刺激となり、チームの活性化につながる。今季はリーグトップ2.27の救援防御率を残したブルペン陣が、さらに厚みを増すことで、より安定した戦いが可能になる。(巨人担当サブキャップ・井上 信太郎)

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