【ソフトバンク】石川柊太、巨人など複数球団興味に「ありがたい」FA交渉解禁 改めて“殺し文句”期待

トレーニングのためにみずほペイペイを訪れたソフトバンク・石川柊太

 国内フリーエージェント(FA)権を行使したソフトバンク・石川柊太投手が15日、みずほペイペイを訪れた。この日から12球団との交渉が解禁されたが「直接お会いして、お話ししたい」と手を挙げた全球団と同席する方針を示した。

 本拠地球場で午前中から、壁当てのスローイングなど軽い調整を行った。ロッテ、オリックス、巨人、ヤクルトが興味を示している中で、渦中の右腕は「ありがたいことです。引き締まる思いです」と笑顔。「一日一日をちゃんとしていかないといけないと、ひしひしと感じてます」とトレーニングにも精が出た。

 8日、球団にFA宣言の申請手続きを行った際に「過去にFAで他球団に行った人たちを見ると『あのひと言が刺さった』というのがある。『来てほしい』ということが伝わってくるのを大事にしたい」と交渉相手の“刺さる言葉”に期待していることを打ち明けた。この日も「いろんな条件で(提示があって)『どっちだ?』ってなった時に、少しぐらいはそういったところ(刺さる言葉)にひかれる部分もあると思います」と改めて“殺し文句”でハートを射止められたいと強調していた。

 ★過去のFA交渉での殺し文句

 ▼93年・槙原寛己(巨人残留)巨人・長嶋監督(背番号と同じ17本のバラを携え)「君の力を必要としている」

 ▼96年・清原和博(西武→巨人)巨人・長嶋監督「思い切って僕の胸に飛び込んでほしい」「夢が(背番号)3番というなら、(譲渡も)いいでしょう」阪神・吉田監督「縦ジマのユニホームを横ジマにしてでも」

 ▼99年・江藤智(広島→巨人)巨人・長嶋監督「江藤君が望むなら、僕の背番号(33番)を譲りますよ。僕が3番をつける」

 ▼99年・工藤公康(ダイエー→巨人)巨人・長嶋監督「ジャイアンツに来て、男の花道を飾ってくれ」

 ▼00年・新庄剛志(阪神→メッツ)横浜・大堀球団社長「自分の顔を鏡で見れば、どのチームが似合うか分かるはずだよ」

 ▼01年・加藤伸一(オリックス→近鉄)近鉄・梨田監督「日本のクレメンスになってほしい」

 ▼02年・金本知憲(広島→阪神)阪神・星野監督「迷ったときは、前に出ろ」

 ▼06年・小笠原道大(日本ハム→巨人)巨人・原監督「ともに前へ突き進んで、チームをつくっていってほしい」

 ▼18年・丸佳浩(広島→巨人)巨人・原監督「ジャイアンツに新しい血を入れてほしい」

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