本拠地使用不能のレイズ、来季ホームゲームはヤンキースのキャンプ施設を使用すると発表
レイズが14日(日本時間15日)、2025年のレギュラーシーズンをヤンキースのスプリングトレーニング施設であるタンパのジョージ・スタインブレナーフィールドでプレーすると発表したと米大リーグ公式サイトが伝えた。
セントピーターズバーグにあるレイズの本拠トロピカーナフィールドは、10月9日にハリケーン・ミルトンによって大きな被害を受け、来季の使用が絶望。復旧には推定5570万ドル(約86億円)の費用がかかると発表されていた。また、レイズが新スタジアムの発表を望んでいる2028年シーズン前に取り壊される予定のため、実質的にわずか2年間の使用に対して市が実際にその費用を支払うのかも不透明になっていた。
そのため、少なくとも2025年は他の施設で本拠地ゲーム消化を余儀なくされていた。ヤンキースは25年も引き続きスタインブレナーフィールドでスプリングトレーニングを行い、レイズもキャンプでフロリダ州ポートシャーロットのシャーロットスポーツパークを使用する。
スタインブレナーフィールドは、当地で最もよく準備された施設であるため、レイズのレギュラーシーズンの一時本拠地として選ばれた。同球場はクラブハウスと競技施設を改善するための改修工事がすでに始まっているという。約1万1000人の観客を収容できる。
レイズの筆頭オーナーのS・スタンバーグ氏は「ヤンキースが2025年シーズンにスタインブレナーフィールドでプレーすることを快く許可してくれたことに深く感謝している」と声明を出した。
一方、ヤンキースの筆頭オーナーのH・スタインブレナー氏も「レイズとそのファンに手を差し伸べることを嬉(うれ)しく思う。ヤンキースの組織も私の家族もタンパベイ地域に深く根ざしており、レイズの選手、従業員、ファンにとって、2025年のホームゲームがトロピカーナフィールドから30分以内(の場所)で開催されることがどれほど意味があるかを私たちは理解している」
また、マンフレッド・コミッショナーも「ハリケーン・ミルトンによる重大な困難を踏まえ、レイズが来シーズンに向けて最良の決断を下すことができた両チームの懸命の努力と協力に感謝する」と述べた。
なお、ヤンキースは今回の合意によって、来季約1500万ドル(約23億4000万円)の追加収入を得ると報じられている。
11/15 03:16
スポーツ報知