【広島】九里亜蓮が海外FA権を行使「もっとレベルアップしたい」 数年前から球団にメジャー挑戦の意思
広島の九里亜蓮投手が12日、昨季中に取得した海外FA(フリーエージェント)権の行使を表明した。マツダスタジアムで取材に応じた33歳右腕は「背中を押してくれた球団に感謝したいと思います」と、スッキリした表情を浮かべた。
今季で3年契約を終え、悩み抜いた末の決断だった。「自分自身もっと野球がうまくなりたいですし、もっとレベルアップしたい気持ちを常に持っている」。秋季キャンプで宮崎・日南に滞在中の新井監督にも報告済み。「『選手として取った権利。後悔のないように』と言っていただいた」。元マイナーリーガーで米国在住の父親からも「挑戦することが大事」と背中を押されたという。
最多勝を獲得した21年オフに3年契約を結んだが、球団に対して数年前からメジャー挑戦の意思を伝えていた。「やっぱり最初で最後(のチャンス)だと思う」。14日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、15日から日米全球団と交渉が可能。自身初の開幕投手を務めた今季は23登板で7勝10敗、防御率3・21。5年連続で20試合以上に先発し、年間通してローテを守り抜く力を持つ。今後は、タフネス右腕を巡る日米各球団の動向に注目が集まる。
11/12 16:00
スポーツ報知