【広島】九里亜蓮がFA権を行使へ「海外に限らず国内も含めてしっかり考えたい」
広島の九里亜蓮投手(33)が、昨季中に取得した海外FA権を行使することが11日、分かった。申請期限の13日を待たず、12日に正式表明する意向だ。最多勝を獲得した21年オフに3年契約を結び、今季が最終年。行使後は、日米全球団との契約交渉が可能となる。すでに受けている広島からの条件提示も含め、去就を決断することになる。
シーズン終了後から「年齢(33歳)を考えても、最後のチャンスだと思う」と熟考を重ねてきた。この日はマツダで自主トレ。「ある程度、固まったところはあります。しっかり家族ともう一回話して…という感じです」と明言は避けたものの、野球人としてステップアップの可能性を広げるために「行使」を選んだ。
海外FA権は、3年契約2年目だった昨年7月に取得した。その際、米国在住の父親への思いも込めて「映像越しじゃなくて生でプレーを見てほしい」とメジャーへの興味も示した。今年は、10月22日に広島との2度目の交渉後に「海外に限らず国内(移籍、残留)も含めてしっかり考えたい」と吐露した。
自身初の開幕投手を務めた今季は23登板で7勝10敗、防御率3・21。5年連続で20試合以上に先発し、年間通してローテを守り抜く力を持つ。今後、タフネス右腕を巡る日米各球団の動向に注目が集まる。
◆九里 亜蓮(くり・あれん)1991年9月1日、鳥取・米子市生まれ。33歳。岡山理大付では甲子園出場なし。亜大2年秋からリーグ5連覇に貢献し、4年春秋連続でMVP。4年秋は明治神宮大会優勝。13年ドラフト2位で広島入団。通算260登板で71勝67敗、防御率3・49。年俸1億4000万円(推定)。188センチ、97キロ。右投右打。
11/12 05:00
スポーツ報知