リーグ2冠に「50―50」達成の大谷翔平がMVP最終候補入り DH史上初の受賞決定的 結果発表は22日

ナ・リーグ最優秀選手の候補に入った大谷。MLB公式インスタグラム(@mlb)より

 米大リーグ機構(MLB)は11日(日本時間12日)、全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票による今季の各賞の最終候補3人を発表し、ドジャース・大谷翔平投手(30)がナ・リーグ最優秀選手(MVP)の候補に入った。54本塁打、130打点でリーグ2冠に輝き、同2位の59盗塁と合わせて前人未到の「50―50」を達成した大谷はDH専任では史上初のMVPが確実視されており、結果は米東部時間21日午後6時(同22日午前8時)以降に発表される。

 大谷はア・リーグのエンゼルス時代を含めると21年から4年連続のMVP最終候補入り。21、23年は投打二刀流でMVPに輝いており、史上初の2度の満票受賞となった。昨年9月の右肘手術の影響で打者専念となった今季も獲得すれば2年連続3度目。守備も重要視されてきたメジャーの歴史上、打撃しか行わない指名打者(DH)がMVPを獲得した例はこれまでないが、圧倒的な数字を残した大谷は初の快挙どころか「満票」の可能性もある。今季は打率3割1分もリーグ2位で、3冠王もあと一歩だった。

 ナ・リーグMVPのその他の候補にはK・マルテ内野手(Dバックス)、F・リンドア内野手(メッツ)の2人が選ばれた。リンドアはリーグ優勝決定シリーズで大谷との“直接対決”も話題を呼んだ。152試合で打率2割7分3厘、33本塁打、91打点、29盗塁だったが、華麗な遊撃守備も高く評価されており、シーズン終盤から驚異の勝負強さを見せた「ミラクル・メッツ」を引っ張った。マルテは136試合で打率2割9分2厘、36本塁打、95打点。8月以降は左足首などの負傷で度重なる離脱を余儀なくされたが、ドジャースと地区優勝を争ったDバックスをけん引。球宴では大谷と1・2番コンビを組んだ。また、大谷と同じDH専任ながら162試合で打率3割2厘、39本塁打、104打点と大谷とタイトル争いを繰り広げたM・オズナ(ブレーブス)は選外となった。

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