大谷翔平超え体重110キロへ「もっと強靭に」 同じ193センチの巨人育成ドミニカンが支配下昇格誓う

大好物のラーメンを手土産に帰国したティマ(カメラ・岡野 将大)

 巨人のフリアン・ティマ外野手(20)が10日、“大谷超えボディー”を完成させ、来季の支配下昇格を誓った。今季2軍で15本塁打を放った大砲候補は現在、体重104キロ。球団からは同じ身長193センチで100キロ以上とされるドジャース・大谷を上回る110キロへの増量を勧められ、「トレーニングをいっぱいして、シーズン通して戦えるもっと強靱(きょうじん)な肉体になりたい」と意気込んだ。

 21年2月に16歳の若さで育成契約を結び、同年8月に来日。着実に力を付け、4年目の今季は2軍が主戦場となり115試合に出場。長打力を武器にイースタン2位の15本塁打、打率2割5分1厘、53打点を挙げ「すごく良い経験ができて、レベルが上がった」と成長の一年となった。阿部監督には「1月頭に(帰って)きて、バリバリ動けるようにしてこい」とハッパをかけられ、「打撃もトレーニングもたくさんやって体作りに励みたい」と期待に応える覚悟だ。

 守備面でもテーマは明確だ。今季、2軍で先発した98試合中73試合が三塁、3軍時代にプレー経験がある左翼で2試合に出場(残りは指名打者)。10月のみやざきフェニックス・リーグではプロでは初となる一塁に挑戦した。指揮官は「ファーストとレフト。チャンスがあるのはそこ」と明言しており、「出場できる機会が増えるかもしれないので頑張っていきたい」と守備力も磨くオフになる。

 この日はG球場での秋季練習を打ち上げた後、羽田空港からドミニカ共和国へ帰国。「まずは支配下を勝ち取って、1軍の試合にも出場したい。打撃だけでなく守備でも貢献できるように」。強固な肉体を作り上げ、支配下へと突き進む。(小島 和之)

 ◆大谷の肉体 大谷は日本ハム時代の15年オフに94キロ前後から100キロの大台に乗せ、翌16年は10勝&22本塁打と二刀流で結果を残した。過去にはベスト体重は102キロなどと語っており、100キロ超を維持してプレー。野手専念となった今季は、パワーとスピードを両立させた肉体で54本塁打、130打点のリーグ2冠に輝き、59盗塁をマーク。メジャー史上初となる「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成した。

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