【大学野球】巨人・浅野と高松商で同僚 慶大の左腕・渡辺和大が早慶戦で1失点完投勝ち 防御率1・19はリーグトップ

ポーズを決める(左から)慶大・水鳥遥貴、渡辺和大、清原正吾(カメラ・岡野 将大)

◆東京六大学野球秋季リーグ戦最終週第1日 ▽慶大9―1早大(9日・神宮)

 「早大が1勝すればV」の早慶戦で、慶大の左腕・渡辺和大(2年=高松商)が早大打線に4安打1失点で完投勝利。3勝目を挙げた。

 リーグ防御率の1、2位で競い合う早大の来秋ドラフト候補右腕、絶対エースの伊藤樹(3年=仙台育英)とのマッチアップ。「投げ勝ちたい気持ちが強くあったので、結構気合い入って頑張りました」と胸を張った。防御率も1・19と堂々の1位。堀井哲也監督(62)も「よくあそこまで踏ん張ってくれました」と気迫のこもった127球をたたえた。

 高松商(香川)では巨人・浅野翔吾とチームメートで、2022年夏の甲子園8強入りに貢献したサウスポー。今季ここまでは打線の援護に恵まれず、好投が報われない日もあった。しかしこの日は11安打9得点のプレゼント。一発を放った主砲の清原正吾内野手(4年=慶応)、1番の副将・水鳥遥貴内野手(4年=慶応)と並んで会見に臨み、「ここに来てやっと大きく打ってくれたんで、助かりました」と語ると、会見場は笑いに包まれた。(加藤 弘士)

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