巨人・阿部監督 若手へ食トレのすすめ「寝る前にペヤング。飲み物はコーラ。週に4回ぐらい焼き肉の食べ放題行ってね」

練習を見守る阿部慎之助監督(カメラ・宮崎 亮太)

 巨人・阿部慎之助監督(45)がヤングGに“ビッグ化”を求めた。秋季練習に参加している育成1年目の村山源内野手(19)ら若手に、このオフで食トレに取り組み、増量化することを推奨。自身も現役時代に体を大きくした経験から、一流選手になるためには必要な要素と断言。金の卵たちをパワーアップさせ、底上げを図る。

 若手底上げのために食トレ改革を促した。ジャイアンツ球場で行われている秋季練習。阿部監督は1軍練習に参加している育成の若手選手たちを見ながら、増量をススメた。「やっぱり食べられる選手は長くやっているよね。若くて育成の子たちは何か一芸がないと。パワーをつけるとかさ。体重を増やすのは大事だと思うよ」とビッグになることを求めた。

 今季リーグ制覇は果たしたが、常勝軍団を形成していくためには、20歳前後の伸び盛りの原石を輝かせることも重要となる。フィジカル強化は一流選手へ駆け上がるために必要な要素のひとつだ。150キロ超の速球を打ち返すには、パワーをつけてスイングスピードを速くしないといけない。投手もフルシーズン戦うためなど体力強化は必須。練習だけでなく、筋力トレーニングに加え、食トレにも取り組まないといけない。

 1軍練習に参加中の育成1年目の村山は、肩の強さが売りの内野手だが、昔から体重が増えないことが課題。今年も入団時から3キロ増えて66キロになったが、プロ野球選手としては最軽量級だ。指揮官は「村山くんには来年のキャンプ前に10キロ増やそうと。米食べて、寝る前にペヤングでしょ。飲み物はコーラ。週に4回ぐらいは焼き肉の食べ放題行ってね」と冗談を交え増量プラン?を提案。「前にテレビで見た東海大のラグビー部みたいに、一人ずつ“マイ炊飯器”で部屋で5合炊かせるのもいいね」と、さらなる?アイデアも出した。

 もちろん、指揮官もただ体を肥大化すればいいわけではないことは承知の上。だが、それぐらいの意欲で取り組まないとプロの世界ではなかなか大成できないのも事実だ。阿部監督も元々は細かった。「1年目の開幕の時は84キロだったけど、オフで食べて2年目の時は92キロだったね」。一時は109キロまで増やすなど強じんな体をつくり、プロ通算406本塁打を放った。まだ19歳だった坂本を高卒1年目のオフにグアム自主トレに誘い、食トレに取り組ませたこともある。

 「食べられない人はこの世界で長生きできないからね」。若手の底上げへ、食事面からも意識を変えていく。(井上 信太郎)

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